出会ったこと ページ18
隼と涼太が玲於とAに思いをぶつけていた頃。
RU「ハァ…。」
MD「聞き捨てならないため息だなぁ。疲れてる？」
RU「僕やったかって、ため息くらいつきますよ…。」
MD「相談に乗ろうか？」
そう言われて龍友はメンディーを横目で見た。
RU「メンさんじゃなぁ…。」
MD「あ、言ったね？俺はお前らより人生の先輩よ？」
フンと鼻を鳴らして笑った。
RU「僕は…最低なんすわ…。」
MD「いきなりだなぁ…。」
RU「今更感情を表に出したかって…困らせるだけやのに…。」
MD「分かった。Aちゃんでしょ？」
RU「違いますよ(笑)」
サラッと否定した。
MD「Aちゃん、可愛いもんなぁ。ちっちゃくて。裕太んちのマイロみたいだよ。」
RU「いやそれ…嬉しないやろ…(笑)」
MD「やられちゃう気持ちは分かるってこと。」
話が通じてるのかいないのか。
龍友は肩を竦めた。
MD「けど、応援は出来ないかな…。」
RU「冷たいんすねぇ(笑)」
MD「Aちゃんには…笑っててもらいたい。」
いつか死んじゃう人…
なんて少しも思えないけど…
そんな辛いことを…
一人でずっと抱えてきたなら…
俺たちにしてあげられることは…
悲しませることじゃなくて…
笑顔でいられるようにしてあげること…
MD「俺たちには、まだこれからたくさん時間がある…。なら、今を少しくらいAちゃんの笑顔のために割いてあげたって、痛くも痒くもないよ…。」
龍友は口元を緩めた。
RU「同感…すわ。」
立ち上がる龍友。
窓の外を眺める。
RU「けど…腹が立つんすよ…。」
MD「Aちゃんに？」
RU「好きでもない男と…好きな男のために結婚するなんて…間違ってる。」
せやから俺は…
あいつの心を揺らせんなら…
このまま結婚なんかしたらあかん…
そう…
思うキッカケになれば…
そう思っだけやったのに…
RU「ガキが大人ぶるもんちゃいますわ(笑)」
MD「でもきっと…亜嵐くんは分かってる…。」
分かってて…
受け入れようと…
受け入れてしまいさえすれば…
きっと未来が開ける…
RU「それもムカつくんすわ！」
MD「分かるけどね…亜嵐くんの気持ちも…。」
運命に…
負けたくないんだ…
ねじ曲げて…
ねじ曲げて…
ねじ曲げた先に…
奇跡があると信じてる…
RU「僕らは…無力っすね…。」
MD「本来は…出会ったことだけで、奇跡なんだ…。」
龍友はメンディーを振り返って笑った。
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りな(プロフ) - もどかし過ぎて辛いです(泣)何が正解なのか…。龍友くん何をする気なんだろう… (2018年11月15日 0時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamario | 作成日時：2018年11月14日 20時
