真面目な顔 ページ17
同じ時刻。
玲於は隼と、遅めのランチを食べていた。
RO「なぁ…隼…。」
HT「ん？」
RO「女ってさ…求められたら応えちゃうもんなのか…？」
ブッと口に入れていたものを吹き出しそうになった。
HT「何よ…突然。なんの話し…？」
RO「だからその…あれだよ…。」
HT「あれ？」
RO「あーもうっ！分かってんだろ！」
HT「何でそんなこと聞くの？」
玲於は萌に言われたことを隼に話した。
そして、この間のAの服装のことも。
HT「亜嵐くんと一緒にいたんでしょ？」
RO「…うん。」
HT「なのに何で龍友くん？」
RO「あれは龍友くんがいつも好んで着てるブランドの服だった…。前にお店に連れてってもらったことあるから分かるんだ。」
HT「亜嵐くんはなんて？」
RO「話してないよ…。そんな事…。」
HT「話してみればいいじゃない。なんか知ってるかもよ？」
RO「なんて言うんだよ…。A…龍友くんとやってるかもって…？」
HT「包み隠し方があるでしょーが…。」
呆れた顔。
大好きなパスタの店。
食べ終わってフォークとスプーンを置いた。
HT「けど、彼女はそんなに器用じゃないと思うけどね。」
RO「なんで分かるんだよ…。」
水をグイッと飲み干す。
HT「玲於。」
隼は少し身を乗り出して真剣な顔をした。
HT「大事なのはそんなことじゃない。」
RO「え…。何が大事なんだよ…。」
HT「よく考えてよ。道端でも簡単に倒れちゃうような人だよ…？」
RO「…それが？」
HT「本当に…突然いなくなっちゃったら…？」
戸惑った視線が泳ぐ。
HT「分かってる？彼女には、時間が無いんだ…。だから彼女も焦ってる。」
普通なら…
時間をかけて悩めることが…
彼女には出来ない…
RO「だけど…好きでもないのに結婚なんて…。」
理由は…
一個しかない…
HT「玲於に…そんなことを背負わせたくないんだよ…。」
胸を張れないから…
自分が分からないから…
結婚するのに亜嵐くんの背に隠れて…
玲於の視界から逃げてた…
HT「周りに振り回されないで…。」
RO「隼…。」
HT「好きになったんでしょーがっ！」
だったら…
周りの事なんか気にしないで…
彼女のために…
今を生きてあげなよ…
HT「じゃなきゃ…本当に失ってしまった時…。」
玲於には…
後悔しか残らない…
隼の真面目すぎる言葉に、玲於は顔を歪めるだけだった。
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りな(プロフ) - もどかし過ぎて辛いです(泣)何が正解なのか…。龍友くん何をする気なんだろう… (2018年11月15日 0時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamario | 作成日時：2018年11月14日 20時
