頼み ページ44
EXILEの事務所、LDHのロビー。
椅子に座る亜嵐は、耳に突っ込んだイヤホンから流れる音楽に足を揺らしていた。
近付いてくる足音に気付きもしない。
玲於は手を伸ばすと、指先を引っ掛けてイヤホンを引っ張った。
AL「あ、玲於。」
RO「何だよ。いきなり来いなんてさ。」
AL「うん。ちょっと場所移動しよ。」
中目黒で先輩たちもよく行く馴染みの店。
向かい合って座った。
知った顔のウェイトレスに、注文を言った後、流れた沈黙。
先に破ったのは玲於。
RO「話って？」
手にしていた携帯を置いて改まる。
AL「あのさ…。」
RO「…何？」
AL「玲於って…Aちゃんと仲良しなんだよね…？」
RO「えっ、あー…まぁ。仲良しっちゃー、仲良しなのかな…。」
AL「じゃあ…色々知ってたりするの…？」
RO「何を…？」
聞きたいことが伝わってこない。
首を傾げた玲於を、亜嵐は真面目な顔で見た。
AL「……Aちゃんってさ。」
RO「うん。」
AL「……なんの病気なの…？」
RO「えっ…。」
AL「聞いたことあったら…教えてくんないかなぁと思ってさ…。」
RO「それで呼んだの…？」
AL「みんなの前じゃ、なかなか聞きにくいっしょ？」
そう言って苦笑いした。
RO「なんでそんな事知りたいの…？」
亜嵐は、玲於に病院でぶつかった話をした。
AL「俺とすれ違うように奥に向かってった…。」
あの奥にあるのは…
俺の通う整形と…
脳外…
心臓外科…
整形外科では見た事がない…
それに…
操さんのあの反応…
RO「それを聞いてどうしたいの…？」
眉間にシワを寄せた顔でみつめかえす玲於。
AL「俺……告白したいんだ…。」
RO「………は？」
AL「Aちゃんに…付き合って下さいって言おうと思ってる…。」
RO「ま、またまたぁ(笑)そういう冗談言う癖やめろよ(笑)騙されるとこだったわ。」
亜嵐なら、茶化して終わってしまえる。
そう思ったのに。
AL「今回は…結構マジ。」
RO「だ…だって亜嵐くん、六本木のおねーちゃんとかさ、クラブの女とかいっぱいいるじゃん！？」
AL「全部、精算した…。」
RO「……マジなの？」
AL「うん…。」
喉元まで出てたんだ…
付き合ってるって…
報告しなきゃって思ってたのに…
AL「仲良しならさ…力になってくんないかな？」
RO「…力にって。」
AL「頼むよ…。この通り！」
顔の前で手を合わせて玲於を拝む。
玲於はただ困った顔しか出来ずにいた。
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mamari(プロフ) - りなさん» 以前も読みに来てくれてましたよね。ありがとうございます！ (2018年10月25日 18時) (
レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - やっと付き合えた！って思ったのに...。どんな風になっていくのか気になってしょうがないです（笑） (2018年10月25日 2時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamario | 作成日時：2018年10月13日 19時
