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質問 ページ36

HT「…ハァ。」


いつもの店のカウンター。

ボーッと明後日の方を向いてため息をついた隼。


RY「6回目。」

HT「えっ…。」


涼太の声に反応して顔を向ければ、みんなの視線が集まっていた。


HT「何が6回目…?」

RU「隼がここに来てからのため息の数や。」

HT「え…。ボク、そんなについてないよ…。」

YT「無自覚なんか?重症やな。」

MD「どうかしたの?話くらい聞いてあげるよ。」


前に戻した視線を俯かせる。


HT「幸せって……何かなーって思ってさ…。」

MD「何…その深いテーマは…。」


玲於も…

Aも…


あんなに辛いことがあっても…

まだ寄り添おうとしてる…


隼の周囲で見合わせる顔。


HT「それって…幸せだから…?」


ブースからカウンターの中へひょいと飛び降りる亜嵐。

隼の前に肘をつくと顔を寄せた。


AL「愛、じゃないか?」

HT「え?」


キョトンとする隼。


AL「ま、お前らはまだ未経験だろうなー。」


ドヤ顔で腰に手を当てた。


YT「亜嵐くんは経験済、みたいな言い方やなー。」

AL「俺?経験済みですよ。もちろん。」

RU「ホンマかいな…。」


苦笑いが広がるのに、隼だけは真面目な顔。


HT「愛って…何?」

AL「それはお前、好きが進化すると愛になるんじゃんか。」

HT「進化…?」

AL「足りなくなんだよ…。好き、なんて言葉じゃ表現出来なくなる…。」

HT「好き、が愛に変わったら…幸せになるの…?」

AL「それは…人それぞれだろ。」

HT「玲於とAは…愛になったの…?」


亜嵐はジッと見つめてくる隼を見つめ返した。


AL「正直に生きてんだよ。」


分からないと言った顔で首を傾げた。


AL「記憶が無いなら、心に正直に生きるしかない。」


あいつらは…

少なくとも玲於は…

Aに対して…

気持ちに正直に生きた…


好き…

じゃ足りなくなって…

愛…

なんて言葉を使いたくなったのなら…


AL「もう…記憶は必要ないかもしれない…。」


難しくて再び視線を落とした隼。


RY「隼、どうしてそんなこと聞くの…?」

HT「A…もう帰るんだ…。」


えっ!?


一斉に同じ反応。


HT「愛があれば、離れていても幸せでいられる…?」


そう問われたら困ってしまった亜嵐。


AL「それは…あいつら次第だよ…。」


俺たちは…

そうであるように…

見守ってやるしか…

祈ってやるしか…

無いだろ…


それを聞いて、隼はまたため息をついた。

更ける夜→←幸せの味



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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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しをちゃ(プロフ) - 久々読み返させていただいてただただ泣きました!ほんと素敵なお話でした! (2019年6月25日 12時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
片寄みゆな(プロフ) - あぁ感動泣きすぎてやばいです、、、笑 (2018年9月9日 2時) (レス) id: c5f011830b (このIDを非表示/違反報告)
mamari(プロフ) - まぁさん» ありがとうございました。geneのワイワイした感じって彼らの代名詞みたいなものですよね。なので欠かせなかったです。個々の印象とも遠からずで書けたのではと勝手に思っています。次回作ももう構想があるので、近いうちに形にしていけたらまた是非読みに来て下さい (2018年7月3日 23時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
mamari(プロフ) - りなさん» 最後までお読みいただきありがとうございました。楽しんでいただけたのなら嬉しいです。 (2018年7月3日 23時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 完結おめでとうございます!私も玲於君が大好きなので、更新を楽しみに読ませていただいてました。GENEの仲良しな感じもリアルとだぶってとっても面白かったです。また是非新しいお話もお待ちしてます! (2018年7月3日 10時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mamario | 作成日時:2018年6月12日 18時

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