仲間 ページ44
屋上から降りてきた玲於と隼。
裏から店の中に入る。
HT「あれ、みんな。」
起きる気配すらなかったのに、みんな起きていた。
やけにスッキリした顔。
RU「水臭いやんけ。」
HT「え？」
RY「玲於が考えそうなことくらいお見通しだよ。」
YT「それに隼がどう反応するかもな。」
肩をすくめて玲於を見る隼。
メンディーは口元を緩めて言った。
MD「俺たち、何年付き合ってると思ってんの。」
フンと鼻を鳴らす玲於。
RO「ったく、どいつもこいつも。」
ズボンのポケットに手を突っ込んで見せる背中。
RO「暑苦しくてうぜーんだよ。」
同じこと言いやがって…
たかだか…
中学ん時からの付き合いなだけだろ…
それなのに…
指先で後頭部を小突く亜嵐。
RO「いって…。」
AL「全然カッコ良くないから。」
RO「は？小突いてんじゃねーよ！」
ムッとした顔の後。
どちらからともなく笑がこぼれる。
AL「元々…俺が招いたことだし…。しゃーないから行ってやる。」
RO「しゃーない？頼んでねーよ。」
RU「でも、行かないわけにはいかんのや。」
MD「負けっぱなしは後味悪くてね。」
YT「お、メンディーくん本気出すん！？」
RY「出してなかったの…？」
MD「ヒーローは得てして最初は負けるもんなの。」
RU「ヒーロー？どこにおんねん？」
MD「ここ。」
RU「すまん。見えへんわ。」
大きく息を吐き出す玲於。
RO「下手したら退学だぞ？」
YT「そうなったらそん時考えるわ。」
RO「ホント…。」
振り返る玲於はみんなの顔を見回した。
RO「バカばっかだ。」
HT「好きなくせに。」
RO「誰が。」
嫌いなわけねーだろ…
大好きだよ…
お前らといて…
退屈したことがねーんだ…
きっと…
これからも…
RU「ほな、行くか？」
みんなで揃って店を出ようとした時だった。
勢いよくバタンと開いた入口の扉。
HT「あ…。」
「やっぱり。絶対みんなここにいると思った。」
少しだけ息を乱して飛び込んで来たA。
RY「どう…したの？」
「あ、壱馬が目を覚ましたの！」
嬉しそうに声のトーンを上げた。
RU「ほんまか？」
「うん！」
AL「よろしく言っといて。」
「一緒にお見舞い行こうよ！喜ぶと思うから！」
雲が晴れたみたいな笑顔のAを見つめて、玲於は言う。
RO「A。何しに来た…？」
「あっ！そうだっ！」
思い出した顔で、Aはカバンをゴソゴソと探った。
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片寄みゆな(プロフ) - 青色が裕太くんで、水色がりゅうとくんじゃないんですか？ (2018年9月8日 20時) (
レス) id: c5f011830b (このIDを非表示/違反報告)
mamari(プロフ) - ゆららさん» ありがとうございます。平日は仕事なので少なめですが休日は多めにと心がけてますので最後までお付き合いくださいませ。 (2018年5月7日 22時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - ほんとに面白いです！！！更新待ってます！！ (2018年5月7日 1時) (レス) id: 2a1bcd5b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamario | 作成日時：2018年5月5日 10時
