賑やかな団体 ページ10
数日後。
カバンを枕にしてスタジオに寝転がっていた壱馬。
携帯をボーッと眺めていた。
MK「壱馬さん。」
上から覗き込んできた慎。
KZ「ん…？」
MK「焼肉行きましょ。」
KZ「パス…。」
携帯を持つ手を掴まれる。
MK「パスはありません。ほら、起きて。」
強引に引き上げられた。
KZ「そういう気分じゃねーんだよ…。」
渋々引っ張られた。
MK「北人さんの命令です。」
KZ「は？なんだそれ…。」
スタジオを出ると、みんなが壱馬を待っていた。
JN「やーっと来よった。」
RK「もぉ、お腹ペコペコなんだから。早く行くよー。」
壱馬の姿を見て歩き出す集団。
面倒そうな顔の壱馬に近付く北人。
KZ「俺帰るわ…。」
HT「ダメ。」
KZ「なんで…。」
壱馬の腕に自分の腕を絡めた。
HT「Aさんのことは少し忘れて、みんなと騒ぐことも大事。」
KZ「別に考えてなんか…。」
HT「携帯見て、電話しようか考えてることを俺が分かんないとでも？」
KZ「ちっ…。見てたのかよ。気持ちわりーな…。」
HT「登坂さんも、また地方行ってるし、玲於くんも連日リハだから、すぐどうこうってことないでしょ？」
KZ「まぁな…。」
HT「行き詰まったまま立ち向かったって、いい結果なんか得らんないの。」
いさめられて肩をすくめた。
HT「もう少し、俺たちを頼んなよ。」
同じ歩幅で歩く。
HT「壱馬の悪い癖。全部背負おうとするとこ。」
KZ「余計なお世話だよ…。」
プイッと顔を背けるのに、頬はほころんでいた。
HT「ってことで。今日は食べるよ！」
KZ「一番最初に腹一杯になんのは北人、お前だろ。」
HT「今日は食べるってば。」
KZ「おう。食って貰おうじゃねーの。」
じゃれ合いながらついて行く最後尾。
JN「なんやあいつら。カップルか？」
IT「陣さん、焼きもちですか？(笑)」
JN「なんでやねん。」
RK「大人の嫉妬はみっともないよ。」
JN「そんなんちゃうわ。アホか(笑)」
MK「わざとらいしあたり、図星でしょ。」
JN「しつこいぞー！」
ワイワイ賑やかな団体。
街を歩けば視線を集めた。
その頃。
KS「Aさん！」
「加瀬くん、お疲れ様。」
KS「飯。行きませんか？」
「あー…。」
KS「用事でも？」
「ううん…。そういう訳じゃ…。」
でも…
そんな気分でもない…
KS「じゃ、行きましょ。俺、いい店知ってますから。」
「あっ、加瀬くん！？」
加瀬はAの細腕を引っ張った。
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りなg(プロフ) - このお話はもう続かないですか？ (2021年3月13日 19時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
臣ちゃん妻 - 始めから読ませてもらっているのですが、いずれは誰かと落ち着くのでしょうか？ (2019年8月18日 20時) (レス) id: fbb00be1f3 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - その気持ちをちゃんと皆に伝えられたら良かったんだけどね…。それを聞いた臣さん壱馬はどうするんだろう？切なすぎます(>_<) (2019年8月15日 10時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 究極に切ない〜(´；ω；｀)！！！！更新毎日待ち遠しいです(´･_･`)！！れ (2019年8月8日 19時) (レス) id: b898575e0c (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - 直人さん玲於には伝えないのかな…。皆感情がおかしくなっちゃう(>_<)玲於彼女に会いに行かないかな…。 (2019年8月8日 18時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年7月15日 14時
