危ない男 ページ31
その日の午後。
リハの為に事務所に集まって来たRAMPAGE。
重い足取りで歩く壱馬。
HT「もうちょっと元気出してよ…。壱馬がそれじゃ…みんな心配じゃん…。」
KZ「分かってる…。」
けど…
"好きの意味間違えんなよ…"
あんなこと言われるとは思わなかった…
俺の何が間違ってんだよ…
好きの意味って…
好きってだけじゃダメって事か…？
分かんね…
全然分かんね…
難しい表情で北人の少し後ろを歩く。
事務所が視界に入った辺り。
二人を先に見つけた慎と樹が駆け寄ってきた。
MK「壱馬さんっ！！」
IT「北人さん！」
HT「どうしたの…？」
よく見れば集まって来ていたメンバーは入口前で足を止めていた。
IT「暴れてるんすよ…。」
HT「暴れてる…？誰が？」
慎は壱馬の腕を掴む。
MK「壱馬さんに会わせろって男が暴れてるんすって！」
KZ「え？俺…？」
強引に引っ張って来た事務所の表玄関。
数人の警備員に止められている男が叫んでいた。
KS「いるんだろっ！川村壱馬！」
大人しいスーツ姿。
KZ「あいつ…。」
確か…
Aと一緒にいた男…
KS「川村壱馬に用があんだよっ！！会わせろっ！！」
※「あんたみたいな危ないのに会わせられる訳ないでしょっ！警察呼ぶよ！？」
KS「呼んでみろよ！あいつのせいなんだぞ！あいつのせいでAさんがっ！！」
大声の中に混ざるよく聞いた名前にハッとする。
※「何訳わかんないこと言ってんの！」
壱馬はメンバーの中から抜け出す。
男の腕をグッと掴むと引っ張る。
KZ「Aがなんだ？」
突然現れた壱馬に顔色を変えたのは加瀬だった。
KS「川村壱馬！？」
KZ「Aがどうしたっ！？」
警備員に向けられていた剣幕は、壱馬に移る。
肩を強く掴まれた。
KS「お前のせいで！Aさんに何言ったんだよっ！！」
KZ「何の話だよっ！！」
KS「とぼけんのかっ！？」
KZ「とぼけてねぇよっ！！」
グッと掴まれた胸元。
KS「行ってしまった…。俺も行くって言ったのに…。あの人は一人で…。」
もたげた頭を壱馬の胸に押し当てる。
KS「あの人はいつだって…一人で抱えて…。」
震わせる声。
壱馬は胸ぐらを掴み返す。
KZ「おい…。訳わかんねぇんだよ…。喚いてねーでちゃんと説明しろっ！！」
涙の溜まった瞳に驚く壱馬。
KS「あの人はもう帰ってこない…。一人で…台湾に…。」
詰まる言葉。
溜めた涙が今にもこぼれそうだった。
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りなg(プロフ) - このお話はもう続かないですか？ (2021年3月13日 19時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
臣ちゃん妻 - 始めから読ませてもらっているのですが、いずれは誰かと落ち着くのでしょうか？ (2019年8月18日 20時) (レス) id: fbb00be1f3 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - その気持ちをちゃんと皆に伝えられたら良かったんだけどね…。それを聞いた臣さん壱馬はどうするんだろう？切なすぎます(>_<) (2019年8月15日 10時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 究極に切ない〜(´；ω；｀)！！！！更新毎日待ち遠しいです(´･_･`)！！れ (2019年8月8日 19時) (レス) id: b898575e0c (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - 直人さん玲於には伝えないのかな…。皆感情がおかしくなっちゃう(>_<)玲於彼女に会いに行かないかな…。 (2019年8月8日 18時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年7月15日 14時
