頼み事 ページ7
NA「座れよ。」
小さく会釈してナオトの隣に腰を下ろした。
足を伸ばして椅子に手をつく。
目を閉じてめいっぱい朝の空気を吸い込んだ。
RO「あの…ナオトさん…？」
NA「お前ら…いつから付き合ってんだ…？」
RO「え？」
NA「Aと…。」
RO「えっと…。」
すぐに浮かんでこない答え。
そう言われると…
俺らって…
いつから付き合ってんだ…？
いや…
そもそも付き合ってんのか…？
何となく…
お互い同じ気持ちだと思って…
関係を持ったけど…
この状況って…
ただAが浮気してるだけ…
って事になんのか…？
そう言えば…
Aの口から聞いたことないな…
俺を…
好きだって…
NA「玲於？」
考え込んでしまった玲於の顔を覗き込んだ。
RO「えっ、あ、すいません…。」
NA「こんな事言うのは…なんなんだけどさ…。」
RO「はい…？」
NA「Aから……手…引いてくんない…？」
RO「え…？」
NA「ぶっちゃけさ…俺も予想外だったんだよ…。」
美波の事を知って…
臣ちゃんが…
こんなに取り乱すなんて…
思わなかった…
NA「結局…今更ツアー構成を臣ちゃん抜きに変えるなんて不可能でさ…。何がなんでも出てもらわきゃなんなくて…。」
引きつった笑い。
NA「今は…Aの存在が…必要なんだ…。」
伏せた目。
伸ばしていた足を引っ込めて身体を屈めた。
RO「ナオトさん……。言ってくれましたよね…前に。俺なら…応援するかもなって…。」
ガバッと玲於の足にしがみつかれて驚いた。
NA「頼む……。目をつぶってくれ……。」
新生三代目…
このツアーを…
走りきらなきゃならないんだ…
みんな…
このツアーに色んな思いを込めてる…
NA「どうあっても！……完走しなきゃならない…。その為にはっ！！Aが必要なんだ…。」
RO「お姉さんの………美波さん…の代わりに…ですか…？」
ハッとした顔。
RO「ナオトさん…こうなった理由…知ってますよね…？何があるんですか…？登坂さんはなんであんなにAに執着してるんですか！？」
玲於のズボンから手を離す。
重たい溜息をつきながら立ち上がるナオト。
ポケットに手を突っ込んだ。
段々と強くなってくる陽射し。
綺麗な空を仰ぐ。
NA「………執着…してるんじゃない…。」
RO「……え？」
NA「最初から…Aだったんだ…。」
そう言って、ナオトは寂しそうな笑みを玲於に見せた。
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kotanon(プロフ) - 更新ありがとうございます！願いは変わらずみんなの未来にどうか明るい光が差します様に(‐人‐) (2019年7月4日 22時) (
レス) id: 3c70e90779 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ヤバい(//∇//)壱馬がカッコよすぎ(〃ω〃)もう壱馬と結ばれちゃえって思っちゃいます (2019年7月3日 17時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - みなさんコメントのお礼をサボっていてすみません。有難く読ませて頂いてます！ (2019年7月3日 7時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - かじゅま、、、最高すぎいい男すぎるたまらないです(´；ω；｀)玲於にも臣さんにも幸せになって欲しいって思うけどまだまだ終わって欲しくないって葛藤してます（笑）これからも更新楽しみにしてます！！ (2019年7月2日 20時) (レス) id: b898575e0c (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 一日で全部読みました！すっごく面白いです。更新待ってます(*´ω`*) (2019年6月30日 12時) (レス) id: 7a7bc6c821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年6月17日 15時
