懐かしい話 ページ43
どこに何があるのか。
把握し尽くした行動。
湯気のたつコーヒーを出してくれた。
HT「ありがとうございます。」
カップを口に運ぶ北人。
臣は玲於の隣に座った。
RO「身体は大丈夫なんですか…？」
OM「もうすっかり。ライブも成功したよ。」
RO「そうですか…。」
普段は何も考えなくても話せるのに、いざとなったら話題を考えてしまう。
KZ「あの…。」
OM「ん？」
KZ「登坂さんは……その…。」
言葉を選ぼうと思うのに、うまい言葉が見当たらなくて直球を投げてしまった。
KZ「ホントにAと結婚するんですか…？」
HT「ちょっ…壱馬っ…。」
コーヒーを吹き出しかけた北人。
長い足を組む臣は、テレビ台の周りに飾ってある写真を見つめた。
OM「俺は…その為に生きてきた…。」
どの写真も直ぐに思い出せるエピソード。
OM「初めてAと出会った時の話、聞いた事あるか？」
北人と壱馬は揃って首を横に振った。
OM「あいつ、超が100個つくくらい人見知りでさ(笑)」
思い出してクスッと笑った。
RO「あの時…どうしてAは…登坂さんだけに心を開いたんですか…？」
少し驚いた顔。
RO「ナオトさんに少しだけ聞きました…。」
OM「そう…。」
臣は遠い目をした。
OM「俺の事を偽物だと言ったんだ…。こんなとこに三代目がいる訳ないってね…。」
だから…
都会のど真ん中の小さな公園で…
全力で歌って聞かせた…
信じてくれるまで…
何回も…
車の音がうるさくて…
大きな声を出さなきゃ会話も出来ないとこで…
ひたすらに信じてもらうことに全力を注いだ…
OM「ようやく信じてくれた時には…喉が痛くてね…(笑)」
肩をすくめる。
OM「他の誰にも口を開かないのに、俺の言葉には耳を傾けて、俺には笑い返してくれたんだ…。」
RO「だから…好きになったんですか…？」
OM「いや…。」
小さく首を振る。
OM「一目惚れ…だった。」
KZ「えっ…登坂さんが…？」
OM「おかしいだろ？相手はまだ中学生だよ(笑)」
美波はとても美人で…
道を歩けば男が振り返る…
そういう血を…
Aはちゃんと継いでいて…
あどけないのに…
目を伏せる横顔はしっかり女で…
とても…
綺麗な子だった…
子供だなって…
思う前に…
心が惹かれてた…
OM「もっと知りたい…。この子の事を…。」
その思いだけが…
一気に膨らませた風船みたいになってたんだ…
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kotanon(プロフ) - 更新ありがとうございます！願いは変わらずみんなの未来にどうか明るい光が差します様に(‐人‐) (2019年7月4日 22時) (
レス) id: 3c70e90779 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ヤバい(//∇//)壱馬がカッコよすぎ(〃ω〃)もう壱馬と結ばれちゃえって思っちゃいます (2019年7月3日 17時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - みなさんコメントのお礼をサボっていてすみません。有難く読ませて頂いてます！ (2019年7月3日 7時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - かじゅま、、、最高すぎいい男すぎるたまらないです(´；ω；｀)玲於にも臣さんにも幸せになって欲しいって思うけどまだまだ終わって欲しくないって葛藤してます（笑）これからも更新楽しみにしてます！！ (2019年7月2日 20時) (レス) id: b898575e0c (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 一日で全部読みました！すっごく面白いです。更新待ってます(*´ω`*) (2019年6月30日 12時) (レス) id: 7a7bc6c821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年6月17日 15時
