打診 ページ28
その夜。
三代目は予定通りライブを敢行した。
超満員のドーム内は、開演から熱気と歓声に終始包まれた。
いつもと変わらない臣の様子。
間違えることも無く、甘い歌声を響かせる。
三代目のライブが始まったのと同じ頃。
玲於と壱馬はそれぞれ仕事を終えた後、マネージャーに事務所に連れて来られた。
広い会議室で合わせた顔。
KZ「玲於くん…？」
RO「壱馬…。」
お互いになんの事で呼ばれたのかすぐに分かる顔だった。
マネージャーたちが席に着くと、そこにHIROと、スーツ姿の偉い人たちが入って来た。
立ち上がって頭を下げる。
HR「お疲れさん。」
RO「お疲れ様です…。」
KZ「お疲れ様です。」
着席を促される。
HR「なんの事か、分かってる顔だな。」
俯く顔を上げられない。
HIROはテーブルに腕をつく。
HR「まず、二人から事実を聞こうか。」
RO「えっ。」
その言葉に持ち上がる顔。
KZ「事実…ですか…？」
意外そうな表情にHIROはクスッと笑った。
HR「まさか、報道されてることが全て、真実でもないだろ？」
玲於と壱馬は顔を見合わせる。
HR「俺には、全て。何一つ隠さず事実を話せ。いいか？」
RO「はい。」
そう言って頷いた。
一方。
久しぶりの仕事は、酷く立て込んでようやく終わったのは七時を回った頃。
パタンと閉じたパソコン。
YK「お疲れ。」
コトンとデスクに置かれた缶コーヒー。
「あ、ありがとうございます。」
YK「やっぱり、Aがいてくれると仕事の進みが違うわ。」
「そんな事は…。」
苦笑いした。
KS「俺じゃ役に立たないみたいな言い方じゃないっすか。」
YK「あら、気のせいよ。」
KS「陽子先輩は俺にだけ風当たりが強いの知ってますから。今更驚きません。」
YK「何言ってんの？愛じゃない。」
KS「パワハラです。」
YK「嘘でしょ？あんな程度で？」
ドヤ顔の加瀬に肩をすくめる陽子。
Aはクスクス笑っていた。
「それじゃ。私そろそろ帰ります。」
YK「ねぇ、A。」
「はい？」
隣の椅子を引っ張ってくると、Aの横に座った。
YK「台湾、行かない？」
「え……台湾…ですか…？」
YK「そっ。向こうの物流チームに一つ空きが出来たの。居なくなられるのは私としては困るけど…Aにはその方が働きやすいと思うの。」
落とす視線。
YK「返事は急がないから。考えておいて。」
カタンと立ち上がるとポンと方を叩かれた。
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kotanon(プロフ) - 更新ありがとうございます！願いは変わらずみんなの未来にどうか明るい光が差します様に(‐人‐) (2019年7月4日 22時) (
レス) id: 3c70e90779 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ヤバい(//∇//)壱馬がカッコよすぎ(〃ω〃)もう壱馬と結ばれちゃえって思っちゃいます (2019年7月3日 17時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - みなさんコメントのお礼をサボっていてすみません。有難く読ませて頂いてます！ (2019年7月3日 7時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - かじゅま、、、最高すぎいい男すぎるたまらないです(´；ω；｀)玲於にも臣さんにも幸せになって欲しいって思うけどまだまだ終わって欲しくないって葛藤してます（笑）これからも更新楽しみにしてます！！ (2019年7月2日 20時) (レス) id: b898575e0c (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 一日で全部読みました！すっごく面白いです。更新待ってます(*´ω`*) (2019年6月30日 12時) (レス) id: 7a7bc6c821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年6月17日 15時
