悪くなる状況 ページ27
同じ頃。
KZ「おはようございまーす…。」
眠たそうな顔でスタジオ入りして来た壱馬。
一斉に向けられた視線に違和感を感じて一瞬足が止まった。
ドタドタと駆け寄ってくる北人と慎。
HT「壱馬！壱馬！壱馬！」
連呼しながら向かってくると腕を引っ張る。
強引に連れ出されたスタジオの外。
KZ「ちょっ、なんだよ！？」
HT「なんだよ！じゃないよっ！」
珍しく声を荒らげた北人。
MK「テレビ…見てないんすか…？」
KZ「テレビ…？あー…遅れそうだったから見てないな…。それが…？」
HT「Aさんと遊園地行ったんだよね…？」
KZ「……行ったよ。」
HT「遊園地の入口の前で抱き合わなかった…？」
抱き合う。
なんて言われて頭の中の記憶を辿る。
KZ「あれは…話の流れでさ…。あいつ泣きそうだったし…慰めた？そう、慰めたんだよ…。つか…何でそんなこと知ってんの…？」
北人と慎は顔を見合わせると頷く。
MK「報道されたんですよ…。」
KZ「報道？なにを？」
HT「だから、遊園地デートだよ！」
KZ「は？なんで(笑)」
おかしくもないのに思わず出てしまった笑い。
HT「こっちが聞きたいよ…。」
MK「登坂さんの婚約者はLDHのアーティストを片っ端から食ってる、なんて言われ方で…。」
HT「他にも手を出してて、だから結婚の報道が出た時、口止めに回ってたのが逃げてた時間、なんて言われてる…。」
KZ「なんだよそれ……。誘ったのは俺なのにっ！」
HT「だとしても！もう流れちゃった…。」
ガバッと体を翻す壱馬。
咄嗟に引き止めた腕。
HT「ちょっ、待ってよ！どこ行くの！？」
KZ「あいつんとこ行ってみる…。」
HT「行ってどうすんの！？」
MK「また報道陣が押し寄せてるかも知れませんよ…？」
KZ「だったら、そんな女じゃないって言うだけだ…。」
腕を掴んだまま。
壱馬の前に回り込んだ。
HT「壱馬が行ったら、あの報道が事実ですって知らせるようなもんだよ！？そんなことすれば！Aさんの立場はますます悪くなる！」
KZ「じゃあどうすんだよっ！！」
そう言われたら、いい案が浮かばない。
MK「とりあえず落ち着きましょ…。みんな心配してるから…中入って相談しましょ…。」
掴まれている腕を払った。
MK「16人もいるんです。きっといい案が浮かびますよ。ね。」
深刻になり過ぎないように気を使う声色。
眉間にこれでもかとシワを寄せている壱馬の背中を押すと、スタジオに連れ戻した。
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kotanon(プロフ) - 更新ありがとうございます！願いは変わらずみんなの未来にどうか明るい光が差します様に(‐人‐) (2019年7月4日 22時) (
レス) id: 3c70e90779 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ヤバい(//∇//)壱馬がカッコよすぎ(〃ω〃)もう壱馬と結ばれちゃえって思っちゃいます (2019年7月3日 17時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - みなさんコメントのお礼をサボっていてすみません。有難く読ませて頂いてます！ (2019年7月3日 7時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - かじゅま、、、最高すぎいい男すぎるたまらないです(´；ω；｀)玲於にも臣さんにも幸せになって欲しいって思うけどまだまだ終わって欲しくないって葛藤してます（笑）これからも更新楽しみにしてます！！ (2019年7月2日 20時) (レス) id: b898575e0c (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 一日で全部読みました！すっごく面白いです。更新待ってます(*´ω`*) (2019年6月30日 12時) (レス) id: 7a7bc6c821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年6月17日 15時
