まずいこと ページ23
次の日。
プルルル…
どんよりと広がる雲。
ただでさえ憂鬱感漂う空気。
けたたましい携帯の音が部屋に響いた。
バスルームから出て来た玲於。
カバンの中に手を突っ込んで引っ張り出す携帯。
RO「もしもし？」
※「おはようございます。私です。」
RO「マネージャー？」
※「まだウチですか？」
RO「うん。」
※「大至急事務所におねがいします。」
RO「え？リハ、十時からですよね？」
時計の針はまだ八時にもなってない。
※「ちょっと…まずいことに…。」
RO「まずいこと…？」
※「とにかく、急いで。」
RO「あ…はい…。」
嫌な話だと言うことはすぐに分かった。
衣装部屋に入るとTシャツを引っ張る。
カバンに物を詰めて帽子を被ると部屋を出た。
同じ頃。
久しぶりの仕事に向かう電車の中にいたA。
"お前はどうしたい…？"
一晩、何度も繰り返された玲於の言葉。
壱馬くんにも言われた…
"美波…"
臣がAを見てそう呼んだことを思い出す。
臣さん…
大丈夫かな…
色んな思いが入り交じる。
私…
何やってるんだろ…
みんなの気持ちに甘えて…
みんなの気持ちを利用してる…
臣さんのことを想うのに…
玲於のことを考えてる…
でもこの唇に残るのは…
壱馬くんの少し強引なキス…
通勤ラッシュは都心に近づくにつれ酷くなっていく。
おしくらまんじゅうの車内。
押されるがままのA。
ため息しか出なかった。
タクシーで事務所に駆けつけた玲於。
事務所の扉を開けば、何だかざわついていた。
RO「おはようございます…。」
いつもなら誰かは笑顔で返してくれる挨拶がない。
奥からマネージャーが手招いた。
※「玲於さんっ！！こっちです！」
会釈して奥へと進む。
小さな打ち合わせ部屋には、会社の偉い人たち。
RO「どうか…したんですか…？」
ふぅ…と息を吐くスーツ姿。
※「今日、週刊誌が騒がしくなる…。」
RO「え？週刊誌？」
自覚のない本人。
マネージャーの顔を見た。
※「登坂さんの婚約者と…知り合いでしょ…？」
RO「え…あ、はい…まぁ。」
※「病院で…会ってなかった…？」
RO「病院…？」
そう言われてすぐに思い出す。
RO「あ…あれはナオトさんに呼び出されたからで…。」
※「理由はどうでもいいんだ…。」
RO「はい…？」
何を言いたいの分からない玲於の前に、一冊の雑誌か開かれた状態で滑らされた。
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kotanon(プロフ) - 更新ありがとうございます！願いは変わらずみんなの未来にどうか明るい光が差します様に(‐人‐) (2019年7月4日 22時) (
レス) id: 3c70e90779 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ヤバい(//∇//)壱馬がカッコよすぎ(〃ω〃)もう壱馬と結ばれちゃえって思っちゃいます (2019年7月3日 17時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - みなさんコメントのお礼をサボっていてすみません。有難く読ませて頂いてます！ (2019年7月3日 7時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - かじゅま、、、最高すぎいい男すぎるたまらないです(´；ω；｀)玲於にも臣さんにも幸せになって欲しいって思うけどまだまだ終わって欲しくないって葛藤してます（笑）これからも更新楽しみにしてます！！ (2019年7月2日 20時) (レス) id: b898575e0c (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 一日で全部読みました！すっごく面白いです。更新待ってます(*´ω`*) (2019年6月30日 12時) (レス) id: 7a7bc6c821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年6月17日 15時
