特等席 ページ16
三代目が集まったスタジオ。
NK「臣ちゃん！」
疲れた顔。
それでも微笑んで入って来た。
OM「みんな…。心配かけてごめん…。」
KJ「ほんまやで。ったく(笑)」
IT「リハ、出来ますか？」
OM「うん。大丈夫。」
見つめているだけの隆二。
近付く臣はそっと抱きしめた。
OM「隆二…。ごめんね…。」
RJ「俺を一人しないでよ…臣ちゃん…。」
頬を緩めてポンポンと背中を叩いた。
その光景を見ていたナオト。
何やってんだ…俺…
ポンと肩に乗った手。
NA「直己…。俺…最悪だよ…。」
美波にも…
Aにも…
合わせる顔がない…
NK「とりあえず…ドームを終えてから考えよ…。」
大切なのに…
本当に幸せになって欲しいのに…
こんな事になっても選ぶのは…
三代目…
玲於に…
手を引けと言ったのに…
結局玲於に頼ってる…
玲於が何とかしてくれると…
勝手に…
決めつけてる…
俺は…
ギュッと握りしめた拳。
ワナワナと震わせた。
何も出来ない…
伝わってくるもの。
肌で感じ取る直己は、ナオトの背中をポンと叩くしか無かった。
同じ頃。
ゾロゾロとスタジオに広がり出す面々。
スタッフが用意してくれた椅子。
RO「ここ、座って。」
「あの…玲於…。」
RO「ん？」
「私…邪魔なんじゃ…。」
RO「なんで？」
「なんでって…。」
チラチラと注がれる視線が気になっていた。
耳元に顔を寄せる。
RO「カッコイイとこ、見せるよ。」
「えっ。」
Aを見て微笑む。
頬をほんのり赤くするのが分かった。
RO「見せてもらったことあるでしょ？」
フルフルと首を横に振った。
RO「一度も！？」
「うん…。」
RO「じゃあ、特等席だな。」
ニヤッと笑って並びに加わる。
何が始まるのか。
スタッフが今日の段取りを説明した後。
RO「音下さい。」
そう言った直後。
突然。
ドンと始まった音楽にビクッと身体を震わせる。
目の前で繰り広げられる光景。
脇目もふらず、鏡を真剣に見つめて、同じ踊りを踊る。
何度も何度も。
時折音楽を止めては、意見を交換し合う。
そしてまた、身体に染み込ませるように踊る。
これが…
お仕事…？
臣さんも…
こんな事を…？
ずっと…
見ずに来た…
興味が無かったから…
こんな凄いこと…
こんな大変なこと…
いつもしてたんだ…
初めて見る光景に、Aの目は釘付けだった。
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kotanon(プロフ) - 更新ありがとうございます！願いは変わらずみんなの未来にどうか明るい光が差します様に(‐人‐) (2019年7月4日 22時) (
レス) id: 3c70e90779 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ヤバい(//∇//)壱馬がカッコよすぎ(〃ω〃)もう壱馬と結ばれちゃえって思っちゃいます (2019年7月3日 17時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - みなさんコメントのお礼をサボっていてすみません。有難く読ませて頂いてます！ (2019年7月3日 7時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - かじゅま、、、最高すぎいい男すぎるたまらないです(´；ω；｀)玲於にも臣さんにも幸せになって欲しいって思うけどまだまだ終わって欲しくないって葛藤してます（笑）これからも更新楽しみにしてます！！ (2019年7月2日 20時) (レス) id: b898575e0c (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 一日で全部読みました！すっごく面白いです。更新待ってます(*´ω`*) (2019年6月30日 12時) (レス) id: 7a7bc6c821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年6月17日 15時
