拉致 ページ45
舞い戻って来た賑やかな街。
HT「改札を出てすぐのところで待っててください。」
そう言われて駅の改札を出て通りに面した場所に立つ。
辺りをキョロキョロしながら。
暫くして。
突然掴まれた細腕。
強く引っ張られた。
「きゃぁっ！」
連れ去られるがまま。
ロータリーで口を開けている車に押し込まれる。
「ちょっ！何なんですかっ！？」
大きな声を出せば、背後から伸びた手が口を塞いだ。
「！？」
そして耳元に感じた吐息。
KZ「シーッ…。大声出すな…。」
後から乗り込んで来る線の細い男。
被っていたフードを取ると、無邪気な顔で笑った。
「ほ、北人くん！？」
HT「へへっ。拉致完了(笑)」
ハッと振り返る。
深く被った帽子を指先で持ち上げると、ニヤッと笑った。
「壱馬くん！？」
驚きを隠せないA。
KZ「拉致って、普通に迎えに行けよ…。」
HT「一回やってみたかったんだ〜こういうの(笑)」
KZ「漫画の見すぎだよ。」
HT「ごめんね、驚かせちゃって(笑)」
ホッと胸を撫で下ろす。
KZ「外に出て見つかると色々面倒だからなあ。」
「面倒？」
HT「あ〜こっちの話です。行きましょ(笑)」
車を走らせること30分。
静かな住宅街に止まった車。
HT「さ。Aさん。」
「ありがと…。ここは…？」
そっと握られら指先。
KZ「北人がここにするって聞かないから…。」
HT「先輩がデートに誘うならここにしろって(笑)」
「えっ、デート！？」
HT「まぁまぁ。いいじゃないですか(笑)」
小さな背中をグイグイ押された。
家に帰る気になれなくて、街を彷徨うように歩いた玲於がたどり着いた先。
シンと静まるマンションには、靴音さえうるさく聞こえた。
扉の前に立ってインターホンに指を伸ばす。
これを鳴らして…
笑顔で扉を開けた後のガッカリした顔…
登坂さんじゃなかった…
ってな…
目に浮かぶよ…
ゆっくり下ろした指先。
"好きなんだって認めるんだよ…"
認めて…
何かが変わるのか…？
"誰も笑わない…みんな同じなんだ…"
むしろ笑って欲しい…
バカだなって…
身体を翻すと、扉の前から立ち去ろうとする。
そこへやって来た。
RO「ナオト…さん…？」
NA「玲於？何してんの…？こんなとこで…。」
RO「ナオトさんこそ…。」
NA「Aに用があってさ…。いないの…？」
玲於は扉を振り返った。
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ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！毎日の楽しみが増えてくれたら嬉しいな。今度こそ完結目指して頑張ります！ (2019年5月3日 8時) (
レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» なんか思った以上にドロドロしてしまいました（笑）でも気になりますね！ (2019年5月3日 8時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！待ってます！ (2019年5月3日 1時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - もどかし過ぎるー！！NAOTOさんの言葉の意味は…？理由があって付き合ってた…。ますます気になります(>_<) (2019年5月1日 23時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» いつもコメントくれてありがとう。前のも終わってないのに新しいものを書いてしまいました。先はまだまだ長いですが、気長にお付き合いください。 (2019年4月30日 15時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年4月20日 9時
