悩みの正体 ページ43
ふーん…と腕を組む亜嵐。
RO「俺だってこんな事で悩みたくないんだよ！でも考えちゃうんだ…。」
今日はどうしたかな…
今日は…
今日はって…
友達と楽しい酒を飲んでも…
毎日穏やかなベッドに入っても…
悪夢に引きずり込まれて…
泣くんじゃないかって…
RO「俺には関係ない…。そうっ！これっぽっちも関係ないんだよっ！」
ペットボトルを音がするほど握りしめる。
RO「モヤモヤして…イライラして…。なんで俺がこんな思いしなきゃなんないんだよっ！」
汗でぬれた髪をクシャクシャとかいた。
黙って吐き出す言葉を聞いていた亜嵐。
AL「玲於。そういうの、なんて言うか知ってる？」
RO「え…？」
表情をフッと緩めると、顔を寄せる。
AL「恋……って言うんだよ(笑)」
囁くように言った。
RO「はぁ！？」
亜嵐とは正反対の表情で睨み返す。
RO「何言ってんの…？俺の話聞いてた！？イライラさせられて、モヤモヤさせられて、無駄に頭悩まされてんのに恋！？んな訳あるかよっ！」
AL「玲於、免疫無さすぎ(笑)」
茶化されて腹立たしさマックス。
RO「真面目に話したのにっ！もういいよっ！だから言いたくなかったんだよ！」
立ち上がってその場を立ち去ろうとする玲於の腕を掴んだ。
AL「楽になりたいんだろ？」
RO「そうだよ！とっとと忘れて楽になりたいんだよ！だから話したんじゃんか！それなのに茶化して！」
掴まれた腕を振り払った。
AL「なら、認めな。」
RO「は…？」
AL「好きなんだって認めるんだよ。自分の心に反発してるからイラつくし、苦しい。素直に認めて、そのモヤモヤに正直に彼女に伝えればいいじゃん。」
RO「だからっ！そんなんじゃないって言ってんだろ！？」
グイッと胸ぐらを掴んだのは亜嵐。
AL「駄々こねてんじゃねぇよ！」
穏やかな顔が一変した。
AL「好きになったんだよ！それで普通なんだよ！」
吐息を感じられるほど近い距離。
AL「イライラして、苦しくてモヤモヤして。でも会いたくて、頭の中は彼女のことでいっぱいで。それでいいんだ。間違ってないんだよ…。」
スッと離された手。
RO「初対面の酔っ払った女を送っただけなのに…。」
AL「回数なんて関係ない…。ただ心が反応しただけだ…。」
戸惑った視線が落ちる。
AL「誰も笑わない…。みんな同じなんだ…。」
人を好きになったら…
みんな玲於と同じように悩むんだ…
しかめた顔で見た亜嵐は微笑んでいた。
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ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！毎日の楽しみが増えてくれたら嬉しいな。今度こそ完結目指して頑張ります！ (2019年5月3日 8時) (
レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» なんか思った以上にドロドロしてしまいました（笑）でも気になりますね！ (2019年5月3日 8時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！待ってます！ (2019年5月3日 1時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - もどかし過ぎるー！！NAOTOさんの言葉の意味は…？理由があって付き合ってた…。ますます気になります(>_<) (2019年5月1日 23時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» いつもコメントくれてありがとう。前のも終わってないのに新しいものを書いてしまいました。先はまだまだ長いですが、気長にお付き合いください。 (2019年4月30日 15時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年4月20日 9時
