情緒不安定 ページ37
昼少し前。
RY「……於。玲於。」
鏡張りのスタジオ。
フロアに座ってボーッとしていた。
RY「玲於ってば。」
肩を揺らされてようやく気付く。
RO「え…あ、何？」
RY「何？じゃないよ。何回呼んだと思ってんの？」
RO「ごめん…。」
RU「なんや、調子悪いん？」
RO「そういう訳じゃ…。」
心配そうな顔が取り囲んでいた。
AL「昨夜もさ、トイレから帰って来たと思えばさっさと帰っちゃって。」
HT「気分悪いなら少し寝てれば？」
RO「大丈夫。やるよ…。」
重たい腰を持ち上げた。
登坂さんは…
きっと泊まったんだろうな…
って事は…
当然そういう事…
になるよな…
って…
なんでそんな事俺が気にするんだよ…
突然、ブンブンと一人頭を振る玲於。
考えるな…
もうあいつの事は考えるなよ…
別に…
あいつがどこで誰と何してようが…
俺には全く関係なくて…
そもそも…
なんで俺がこんな気持ちにさせらんなきゃなんないんだよ…
RO「あーもうっ！！」
不可解な行動の次は大声。
髪をクシャクシャとひっかいていた。
RU「あれ…どないしてん…？」
RY「さぁ…。」
RU「情緒不安定丸出しやで…。」
RY「珍しいよね…。玲於が仕事に集中してないのは…。」
そこへ。
勢いよく開かれたスタジオの扉。
RH「おっはよ〜(笑)」
現れたのはリエ。
足元から小さな元気印が飛び出して来た。
AL「おっ。来たなぁ(笑)」
RH「ごめんねぇ、来るって聞かなくて。」
MD「大歓迎ですよ(笑)」
小さな身体を肩車すると、頭をポンポン叩かれた。
MD「あ、こら。やめなさい。」
起こる笑い。
そんな和やかな場面に入ってくることも無く、鏡の前でボーッとしている玲於。
RH「ねぇ、玲於どうしたの…？」
AL「なんか…ずっとあんななんですよ…。」
RH「なんかあったの…？」
AL「昨夜、メンディーくんと隼と4人で飯食ったんですけど、さっさと帰っちゃって…。それからこれなんで…。」
RH「そう。」
丸まった肩。
何度もついているため息。
音楽が鳴っても、振り付けが始まっても。
繰り返されるため息は、数えるのも大変なほどつかれた。
終わったのは8時過ぎ。
やっぱり輪に加わることも無く、靴をカバンにしまう玲於。
その前にリエが立ちはだかった。
RH「何よ。あの腑抜けたダンスは。」
腰に手を当てる。
RO「いつも通りだよ…。」
スッと立ち上がるとさっさと扉に向かった。
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ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！毎日の楽しみが増えてくれたら嬉しいな。今度こそ完結目指して頑張ります！ (2019年5月3日 8時) (
レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» なんか思った以上にドロドロしてしまいました（笑）でも気になりますね！ (2019年5月3日 8時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！待ってます！ (2019年5月3日 1時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - もどかし過ぎるー！！NAOTOさんの言葉の意味は…？理由があって付き合ってた…。ますます気になります(>_<) (2019年5月1日 23時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» いつもコメントくれてありがとう。前のも終わってないのに新しいものを書いてしまいました。先はまだまだ長いですが、気長にお付き合いください。 (2019年4月30日 15時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年4月20日 9時
