強引な腕 ページ33
「……臣さん。」
OM「随分遅かったね…。」
「ごめんなさい…。会社の先輩と食事してて…。」
ハッとして付け加える。
「あ…玲於とはたまたまその店で会って…。乗ってけって…言ってくれたから…。」
玲於…？
随分…
親しげに呼ぶんだね…
OM「そう…。ありがとう、玲於。Aを送ってくれて。」
RO「あ…いえ……。」
「ずっと外にいたんですか…？中に入ってくれたら良かったのに…。」
OM「鍵…ナオトさんに取られちゃったんだ。」
流した視線。
何か言いたそうに玲於を見た。
「え…どうしてナオトさんが…？」
OM「さぁ…。どうしてかな…。」
その理由が分かっている玲於は、思わず顔をそむけた。
OM「とりあえず、待ちくたびれた。中に入ろ。」
「あ、はい。」
小さな肩を抱き寄せる。
臣の腕の中で、玲於を振り返るA。
「ありがとう…。送ってくれて…。」
ロビーに入って行く二人はすぐに視界から消えた。
結局…
俺には何も出来なくて…
連れて行かれるのを引き止めることさえ出来なくて…
自分の服。
胸元をグッと握りしめた。
この胸の痛みも…
無駄にドキドキするこの鼓動の正体も…
分からないまま…
はぁ…と力が抜けるようなため息をついた。
RO「マジで俺…何やってんだろ…。」
ポツリとこぼすと、ハザードを出しているタクシーに乗り込んだ。
静かなマンションに二つの足音。
「来るなら来るって言ってくれたら、食事は今度にして貰ったのに…。」
そう言いながら開けた扉。
甘い香水の匂いを感じた瞬間。
細い腕が掴まれると、壁に押し付けられた。
ドンッ！
鈍い音。
「痛っ……。」
股の間に足が割り込んで、強引に重なったキス。
「んっ…。」
荒っぽく何度も重ね直される。
OM「どこ行ってた…？」
「ど、どこって…先輩と…食事に……んっ…。」
ブラウスのボタンが外されて、大きな手が足を撫でる。
「怒って…るんですか…？」
OM「どうして…？」
下着に指先を引っ掛けた。
「お…臣さん…。こんなとこで……あっ…。」
焼けるような吐息。
首筋に吸い付く唇。
OM「あの夜も…こうして楽しんだ…？」
「えっ……んっ…。」
OM「あいつと俺と…どっちがいい…？」
「玲於は違っ……あぁっ…。」
膝が震えて上手く立てない。
ガクッと力が抜けて臣の身体にもたれた。
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ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！毎日の楽しみが増えてくれたら嬉しいな。今度こそ完結目指して頑張ります！ (2019年5月3日 8時) (
レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» なんか思った以上にドロドロしてしまいました（笑）でも気になりますね！ (2019年5月3日 8時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！待ってます！ (2019年5月3日 1時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - もどかし過ぎるー！！NAOTOさんの言葉の意味は…？理由があって付き合ってた…。ますます気になります(>_<) (2019年5月1日 23時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» いつもコメントくれてありがとう。前のも終わってないのに新しいものを書いてしまいました。先はまだまだ長いですが、気長にお付き合いください。 (2019年4月30日 15時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年4月20日 9時
