酔っ払い ページ15
RH「大丈夫…？A…。」
「らいじょ〜ぶ、らいじょ〜ぶ(笑)」
MD「全然大丈夫じゃないね…。」
通りに止まっているタクシー。
立ってさえいられないAを、なんとか連れてきた。
RO「ほら…早く乗って…。」
「え…まら帰んないお〜。」
RO「もう帰るんだよ…。」
「やらっ！まだ飲むんらからぁ〜！」
RO「いいから！早く乗れって！」
「やら〜！！まら帰らない〜！」
支えてないと膝が崩れてしまうのに、ジタバタするAをタクシーに押し込んだ。
RO「ったく…。なんで俺が…。」
ムッとした顔。
髪をクシャクシャとかいた。
RH「玲於。お願いね。」
真剣な顔。
RH「ちゃんと部屋まで送り届けてね。」
茶化せないほど、真面目に言われた。
RO「へいへい…。分かりましたよ…。」
開いている扉に手をかける。
「あれ〜もう着いた〜？よぉ〜し。飲むぞ〜！」
そう言って車から出てこようとする。
RO「出てくんじゃねぇ！奥行け！乗れないだろーが！」
ワーキャーと騒がしい車内。
パタンと閉まる扉。
ゆっくり走り出すタクシーを心配そうに見送る視線。
RO「はぁ……勘弁しろよ…。こんなことしに来たわけじゃ…。」
止まらないボヤキ。
背もたれに身体を預けて、重たいため息をつく。
コツン…
肩に感じる重み。
顔を向ければ無防備な寝顔。
さっきまで暴れていたとは思えない。
力の抜け切った身体が、玲於に寄りかかっていた。
RO「散々暴れて騒いだ挙句寝るとか…。」
酒臭い車内で見つめる寝顔に、思わず笑ってしまう。
変なやつ…
あんな楽しそうに酒飲んで笑って…
かと思えば…
ガキみたいに酔って暴れて…
俺だってもっと飲みたいのに…
登坂さんの代わりに送らされて…
でも…
憎めない…
しょうがねぇなって…
ほっとけない…
「…………臣…さん…。」
RO「……え。」
こぼれるような小さな小さな声。
力の抜けていた指先が、シャツの袖口をキュッと握って来た。
「……傍に……いて……。」
無意識なのに、声が泣いていた。
RO「俺は登坂さんじゃねぇよ……。」
行か…ないで……
お願い……
自分に向けられた言葉じゃないのに、顔が歪む。
袖口を握ってる指先を解く。
RO「そんな声で…呼ぶんじゃねぇよ…。」
温かい感触が触れると、小さな手をギュッと握る。
RO「静かに寝てろ…。」
抱きしめたく…
なんだろうが…
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ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！毎日の楽しみが増えてくれたら嬉しいな。今度こそ完結目指して頑張ります！ (2019年5月3日 8時) (
レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» なんか思った以上にドロドロしてしまいました（笑）でも気になりますね！ (2019年5月3日 8時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！待ってます！ (2019年5月3日 1時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - もどかし過ぎるー！！NAOTOさんの言葉の意味は…？理由があって付き合ってた…。ますます気になります(>_<) (2019年5月1日 23時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» いつもコメントくれてありがとう。前のも終わってないのに新しいものを書いてしまいました。先はまだまだ長いですが、気長にお付き合いください。 (2019年4月30日 15時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年4月20日 9時
