魔法使いと親父 ページ9
僕がマルコの方をじっと見ていたとき、急に親父さんが口を開いた。
「俺の覇気がきかねぇでこんなにピンピンしてる奴ぁ初めてだ！面白い、俺の娘になれA！」
一瞬頭がフリーズした。
む、娘？覇気・・・・あぁ、あの肌のピリピリ感、覇気だったのか。え、そんでもって娘？こいつは僕を娘にしたいの？
頭を整理し、状況が分かった僕はこの人間がとんでもないことを言ったことに気がついた。そうなると一気に笑いがこみ上げてくる。
「・・・・フ、フフ・・・あははははは！君が僕を娘に？面白い冗談だね。ただの人間の癖になかなかやるじゃないか。」
「！」
敬語を付け忘れたし、なんだかとんでもないことを言ったような気がするが笑いは止まらない。
だって、少しばかり年を食った人間が僕を娘にするだなんて、家族関係を持ちたいということだよ？とっても面白いじゃないか。度肝を抜かれたよ。
いつまでも笑っている僕を見て親父さんは真剣な眼差しで真っ直ぐ見つめてきた。
「冗談じゃねぇ、本気だ。
その言葉に笑いが止まる。
「・・・・本気？君は自分が何を言っているのか分かっているのかい？会って間もない怪しい奴を娘にするだなんて常識はずれにも程があるよ。それに僕が君の娘になるだなんて絶対に無理だ。」
「はぁ？お前さっきからなに言って・・・。まさか・・・・、お前‘魔法使い’かよい？」
マルコが顔を強張らせながら言う。
僕はあーあと口角を上げた。
「・・・・さすがにばれちゃったか。そうだよ僕は君たちより何百年も、何千年もたくさん生きてる魔法使い。僕が君の娘になるのは年齢的に無理がある。それに・・・・・・・
僕は家族が嫌いなんだ。」
自分でも分かるくらい暗い声が響いた。
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むくろ - 参考にしたのは魔法使いの嫁かな？ (2022年2月15日 18時) (
レス) @page14 id: e1008cec79 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - あわわわわ！そんなことを言って頂けるなんて光栄です！更新がんばります！ (2019年1月1日 13時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
林檎スター★(プロフ) - 早く続きが見たいです！ (2018年10月19日 21時) (レス) id: b9a33300ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 花見月さん» コメントありがとうございます！私も僕っ子大好きです！なんかほら、特別な感じが出て・・・・。← (2018年4月1日 20時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
花見月 - 夢主ちゃんが僕っ子って何それ私得。面白いです。更新頑張ってください！ (2018年4月1日 18時) (レス) id: 4405a4ca8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hasake/
作成日時：2017年10月20日 23時
