らくがん【宮治】

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侑side



「え、先生眼鏡外したらむっちゃ美人になりそうちゃう？」


「わかる！」


『あっはは、ほんと？ありがとう』




騒ぐ女子生徒と楽しそうなAちゃん



なんでやろ、なんか悔しい







「な！髪いじってええ？」


「だめやって、先生遊びに来たんちゃうんやから」


「そうよな…」


『ごめんね』


「ううん！お話だけでも楽しいし！」





ほんまに好かれてもうてるやん








あの3年生たちはタメで話しとるけど


別になめられてるようには見えへん






地味なタイプや思とったけど、意外やな






「お前らなにしてん」



すぐ近くで聞き慣れた声がして、反射的に背筋が伸びた



「きっ、北さん！？なんでここに…」


「なんでって、俺このクラスやしな」


ドアの上にあるプレートを見ると、"3年7組"の文字


「え！？ほなAちゃんの…」


「せやな。このクラスで勉強するらしいで」


「ずっる！？はぁ！？なんで！？」


「やかまし」



つい北さんに噛みつきそうになったけど

北さんは耳を塞いで特に気にしてへんみたいや



「北さんたちのクラスやったんすか！ええな！」



サムがキラキラした目で北さんを見つめると、

北さんは首を傾げた



「なんやお前ら知り合いか？」

「「はい！！」」


「ほな話しかけたらええんちゃうん」




あっさりと言われたその言葉




それができたらこんなところで油なんて売ってませんて

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