らくがん【宮治】

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侑side



みんながある程度写真を撮ると、新郎新婦が歩き出す





二人が目の前に来る少し前に、花びらをふわっと浮かせた







風に乗って二人の方へ向かった花びらは

1回くるっとこっちを向いて


回りながら地面に落ちていく




それでまた、まき上がっては跳ねてった





今日は少し、風強いな








なんて思っていると、肩にずしっと重みがくる



「おーおーおーなにしてんねんお前」


「あかん、向かい風なってもうた。このままやと陽ちゃんまで届かへん」


「必死か」




俺の肩に乗ろうとしとるやろこいつ


前のめりになって花を投げるサムは結構おもろい




てか投げるん遅すぎちゃうか








すると近くで笑い声がした

Aちゃんや





『ふふ、ほんま必死やな』



涙を浮かべながら揺れるAちゃん


絶対ゲラやろ






まだAちゃんの関西弁には慣れんけど


少し距離が縮まった気もして嬉しくなる







『この後ご飯だよ。二人ともお腹いっぱい食べなね』





二人で頷くと、


『はー、おかしい』


と裏声で言いながらAちゃんは歩いていった








よかった、今は楽しそう








お姉ちゃんたちに近づいて写真を撮るAちゃんはええ笑顔や

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