魔法少女のいる生活【北信介】

そうだ、ドッキリをしよう！Part3 ページ7

「北さん北さん！！」


「なんや侑。それよりお前ら最近来すぎやで」


「ええやないすか！減るもんちゃうし！」


「北さんち楽しいっす」


「なんやそれ」


「次のドッキリなんですけど！別れようって」

「言わへんで」

「即答！！」


「なんで思ってもないこと言わなあかんのや」


「ドッキリですから！！」




そして初回同様双子に言いくるめられた北はAにドッキリを仕掛ける





ﾌﾟﾙﾙ『はい！』


「出んのはや」

治が小さく驚く


「あ、Aか？いきなりすまんな」


『いえ！どうかされたんですか？』


「ちょっと話があってな」


『はい？』


「あのな、俺ら…ちょっと距離置かへん？」


そう言い切る前に、電話の向こうから

ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬｰﾝ!!

という大きな物音とともに、「うっ…！」とAのうめき声が聞こえる


「A？大丈夫か？」


珍しく少し焦ったような北の声に、

やっぱ"別れよう"とは言わへんのやな

と呑気に考えていた双子も、何事かと聞き耳を立てる


少し間を置いて、返事がくる


『ったぁ…大丈夫です…

えっと、すみません、よく聞こえなかったので…


よろしければもう一度、言えるもんなら言ってみてください』



「…や、ええわ」


『あ、そうですか？』


「おん。気ぃつけるんやで」


『はい！あ、また近々お邪魔しますねー！！ははは！』


「おん。待ってるで」





「今回もこっわ…」


「はははー言うて笑てたな」


「あの子には敵わんなあ」






後日談

「前どないしたん？すごい物音しとったやろ」

『あぁ、ちょっと電気付け替えようかなーと思って見てたんですけど、椅子から落ちちゃって』

「大丈夫なん？」

『はい！無傷です！』

「すごいな」




「…あれ、ドッキリやから気にせんといてな。ごめん」

『はい！大丈夫です！』

にゃあ→←キス

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