魔法少女のいる生活【北信介】 (ページ5)

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そうだ、ドッキリをしよう！Part2 ページ5

Aのしたたかな対応に、北も少し面白がってドッキリに乗り気になってしまった

今日も今日とて侑の入れ知恵で仕掛ける北

冷蔵庫からキンキンに冷えた炭酸を取り出し、思いっきり振る

それはもう現役時代に鍛えたのはこのためだったのかというくらいに本気で振った

パンパンになったペットボトルを持って、外でお花の水やりをしているAに近づく

『おや、北先輩！』

「なぁA、これ開けてくれへん？」

『えっ？』

かなり怪訝そうな表情をされる

それもそうだ

北の力で開けられなかったペットボトルを、Aが開けられるはずがない

「俺今な、両腕筋肉痛で力入らへんねん」

『そうだったんですか…！いいですよ、ちょっと待ってくださいね！』

咄嗟についた嘘にしては上出来だったのでは？

と北が考えている間に、Aは北の手からペットボトルを受け取る

どうやら珍しく頼られて嬉しいようだ

ご機嫌に鼻歌でも歌いながら躊躇なくペットボトルのキャップを捻るAを、北が

(可愛ええなあ)

と思いながら見ていたそのとき、

ﾌﾟｼｭｰ!!!

勢いよく噴き出した炭酸飲料に我に返る

(せや、俺ドッキリ仕掛けてんねやった)

びっしょびしょに濡れたAが泣きつくように北を見る

『うっ…なんで…？』

「すまん、めちゃくちゃ振った」

『ちょっと！！』

「ちなみに筋肉痛でもないで」

『なんで！！』

「ドッキリや」

『ぎだぜんばいぃ〜〜』

Aからペットボトルを受け取ると

「シャワー浴びてき」

『切り替え早すぎるよぉおおお』

意外にもやられっぱなしのAなのであった