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『あっ、先輩たちいますよ』
「ほんまやな」
さっきまでの痴話喧嘩はどこへいったのか?
思わずあっけにとられるほどケロッとしている二人
「バレてもうたやん」
「隠れるつもりあったんかお前」
ついに、鉢合わせてしまった
「なにしてん?こんなところで」
そう、北さんカップルは金魚のエサを買いに来ているのだ
宮さんツインズは一体なにをしに来たのか
「ちょっとDIYの材料を調達に…」
「ツムがベッド横の台壊したんすよ」
「はぁ??サムがあんなとこに置くからやろ」
「当たりそうなら退けたらえかったやん」
「動いとると思わんやろが!」
やいのやいの喧嘩を始める二人に、先程まで自分たちも騒いでいたことは忘れて呆れる北さんカップル
「…行くか」
『はい、行きましょう』
ついには
出会わなかったことにしよう
うん、そうしよう
そう口を合わせる
『先輩!ありました!』
「ほなもう買って出よか。双子が来んうちに」
『そうですね!』
二人でにししっと笑う
信介くん、こんな顔もするんだな
ときめきながらまた、手をつないで外に出た
『もうお昼になっちゃいましたね〜』
「ちょっと長居してしもたかもな」
話題は自然と今日のお昼ごはんのことになる
「なに食べたい?」
『うーん…甘いものだと嬉しいですねぇ』
「…例えば?」
『そうですね〜……ホットケーキ、とか?』
「…今日は俺が考えるな」
あれ?スルーされた?
と思うも、信介くんの考えてることはわかった
今日一日、本当に甘いもの口に入れさせてもらえなかったなぁ……
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作者名:まむ | 作成日時:2020年5月31日 15時