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「この川でよかったん?」
『はい!金魚くんウキウキしてる!!』
そういうのもわかるんや、と
信介くんは驚いてくれた
お忘れなく、本業は魔法少女です☆
…少女って年齢でもないけどな
「どの草がいるんかも俺わからんけどな」
『大丈夫!金魚くんに聞けば一目瞭然です!!』
「なんか違和感ある使い方やな」
意味のないことを言い合いながら川に入る
「浴衣、濡らさんようにな」
どうしても川に入りたいって言ったら注意を受けた
ぴちぴち、ぴちぴち
『あ、こっちなの?』
はしゃぎながらウロウロしてるのを、信介くんは後ろで見てるだろう
ご一緒に、と誘ったら
「お前入るなら俺行く必要ないやんけ」
と言われたのだ
それもそうだ
金魚くんのお目当ての草を発見した
『信介くーん!!見っけたー!!』
草を掴んだ手を大きく振り回してアピールすると
少し笑って手を振り返してくれる
「浴衣汚れんで。気ぃつけや」
どこまでも心配性だな!!
これ以上心配かける前に信介くんのとこ戻ろう
『信介くん、やっぱコンビニ寄りません?私甘いもの食べたいです』
「食い意地張っとるな」
『だってお祭りではほとんどスイーツだったし…!』
「甘いもんばっか食べてたら体悪なるで」
『ごもっともです…』
どうやら私は健康になるほかないようです
『あれ?信介くんお腹空いてないんです?』
「空いてるけど」
『ですよね!?たこ焼きとかき氷!』
「けどもう夜遅いで」
『だいじょぶだいじょぶ!明日動くから大丈夫!!』
「…ま、たまにはええか」
やっぱり甘やかしモードな信介くんと、アイスを半分こしながら帰った
甘いもの、勝ち取ったぜ!!
…
嬉しそうにアイスを頬張るAを見る
まあ可愛ええんやけどなあ…
また甘いもん食べさせてしもたから
明日は禁止にしたろ
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作者名:まむ | 作成日時:2020年5月31日 15時