魔法少女のいる生活【北信介】 (ページ14)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:7,204 hit

たこ焼きページ14

『先輩お腹空きませんか？』

「空いたな」

『よし、先輩の食べたいもの行きましょう！』

「んー、なんにしよかな」

『どこへでもお供します！！』

北先輩は訝しげに私を見つめる

え、なんかまずった…？

「ほなたこ焼き行ってもええ？」

『はい！行きましょう！！』

たこ焼きの屋台に来ると北先輩は

「Aもたこ焼き食べる？」

と聞いてくれた

しかし、私の目はその近くのわたあめ屋さんに釘付けになっていた

「…わたあめ食いたいんか」

ぎくり

『あっ、後で大丈夫ですので！！』

「おん。行こうな」

『あっ、とたこ焼きは…』

私が悩んでいると、北先輩は助け舟を出してくれる

「…なんなら半分こでもええよ」

『…おひとついただいてもよろしいでしょうか…』

「うん。遠慮せんでええって言うたやろ」

ほんとに甘やかしモードだな先輩…

先輩の片手にはたこ焼き

よし、わたあめは自分で買おう

とゴソゴソしていると、器用にパッとお金を渡してくれる

『えっ、ありがとうございます！！』

「何回も同じこと言わすなや」

怒ったかな…？と思い先輩を見上げると、たこ焼きを口につっこまれる

『ふぉー！！あっつ！！あふあふあふ！！』

「もっと静かに食わんかい。涙出てんで」

『殺す気ですか…』

「一応ふーふーしたんやけどな」

そんな様子を、背中に結ばれたぬいぐるみと
突然ゴソゴソと揺らされてびっくりしたであろう金魚が眺めていた

(ぼく、すぐにしんじゃうかもしれない、、)