魔法少女のいる生活【北信介】

日常 ページ2

『おじゃましまーす！』


「お、Aやん。今日も魔法使うて来たん？」


『はい！！』




兵庫暮らしの北先輩と、東京暮らしの私はいわゆる遠距離恋愛


遠距離恋愛だと会いたいときに会えなくて、寂しい思いをしているカップルも多いことだろう



しかし！！私たちは例外なのである！ふふん！！



たとえ何百キロ離れていようが、魔法を使えば一瞬でここまでたどり着けるのだ









「「北さんこんにちはー」」


「あれ、侑と治やん。どないしたん」


「遊びに来ましたー！」


「急やな。とりあえず上がり。お茶ぐらい出したるわ」


「お邪魔しますー！」


「あれ、Aやん」


「え！同棲してはるんです！？」


「してへんよ」


『私がたまに来るんです！ひょっと！』



と、その場で瞬間移動してみせる


「たまにって、しょっちゅうやけどな」



北先輩に指摘されるように、私はほぼ毎日ここに来ている



「そんなん北さん、迂闊に浮気もできひんやないですか」


「せんわそんなん」


「Aはどこまでなら許せるん？」


『そそのかさないでくださいよ。どこまでも許しませんから』


ニヤリと笑ってみせる


「こっわ！Aちゃん束縛激しいタイプ？」


「Aはめっちゃヤキモチ妬きやで」



北先輩は"ヤキモチ"なんて可愛い言葉で表現してくれるけど

浮気は断固反対！！

絶対ゆるさないんだから！！

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