第十四話 ページ24
憲剛side
「…剛!憲剛!!!」
「…!何だ、勘久郎か」
Aの事で頭がいっぱいになっていた憲剛を、勘久郎は心配そうに見つめる。
「あぁ、大丈夫だ」
「そうスか。無理だけはダメスよ?」
「わかってる」
やっと安心した様に「なら良いスけど」と微笑んだ。その笑みはどこか寂しそうだった。仕方ない。
少し離れたところで、連絡をしに来た陰陽師と美玖が話している。
「…手前ら、凛凪邸に向かうぞ。そこに、Aがいる」
不機嫌に、美玖は言った。
「現門解錠 急急如律令!!!」
(待っていてくれ。A)
現への道は開かれた。
*********
「A…」
走ってきたため、美玖、勘久郎、憲剛以外の陰陽師は息を切らして立っていた。
勿論、憲剛たちも疲れてはいるが、そんなこと、大切な幼馴染の事を考えたら、こんなこと屁でもない。
「行くぞ」
「‥‥‥わかったス」
「わかりました‥‥‥」
これから、幼馴染を、Aを、今から祓うんだ。
美玖が扉を開け、奥へと進む。憲剛たちもその後を追っていく。
そこには、『バラバラになった人間』が、Aを囲むように広がっていた。
「は、ははっ。冗談だろ・・・」
もう、手遅れだった。
「あぁぁぁ・・・・あぁぁぁぁぁ!!!!!」
「何つー呪力だよ」
現役の十二天将である美玖も怖気ついてしまう程の呪力を、Aはどこに隠し持っていたのか。
(いや、そんなこと考えている暇なんかねぇか)
今は目の前の出来事に集中だ。
「一気に祓うぞ」
もう、Aをはらうことができるのか。もう、美玖は『A』ではなく一人の『ケガレ』として認識してしまっているのか。
(そんなことは無いみたいだな)
彼女の横顔は、悲しげなものであった。
*********
いやぁ。花男いいですねぇ。面白きものよのぉ。ほっほっほっほっほっほ。
すんません。頑張ります。
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どこんじょう(処罰対象) - 弓乃さん» こちらこそよろしくお願いします! (2019年3月22日 21時) (レス) id: 45a23aa5e3 (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - どこんじょうさん» 遅れてごめん!明けましておめでとう!ID違うけど私だよ!今年もよろしくお願いします!!! (2019年2月3日 16時) (レス) id: 7a5e1ee815 (このIDを非表示/違反報告)
どこんじょう - 新年明けましておめでとうございます!今年も期待して続きを待っています! (2019年1月1日 22時) (レス) id: 5e33bfab9e (このIDを非表示/違反報告)
どこんじょう - 弓乃さん» いえいえ!ってか、じぶんのほうが頑張らなきゃいけないっていう...展開は重要ですのでじっくり考えてください!私はいつでも暇なのでいつまでも待てます!過去編は長くてもいいんじゃないかな?過去編って重要だし。頑張ってください! (2018年12月29日 17時) (レス) id: 5e33bfab9e (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - どこんじょうさん» どこんじょうちゃん!お久だね。今ちょっと展開を考えてて‥‥‥全然更新できてなかったんだけど、どこんじょうちゃんがそう言ってくれるなら頑張ろうかな。有難う。感心であってるよ。過去編長くてすまんね。才能、かぁ。私なんかは全然だよ、でもありがとうね。 (2018年12月28日 17時) (レス) id: 7a5e1ee815 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弓乃 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/novel/mamamitu/
作成日時:2018年3月3日 20時