検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:35,455 hit

第十四話 ページ24

憲剛side

「…剛!憲剛!!!」
「…!何だ、勘久郎か」
Aの事で頭がいっぱいになっていた憲剛を、勘久郎は心配そうに見つめる。
「あぁ、大丈夫だ」
「そうスか。無理だけはダメスよ?」
「わかってる」
やっと安心した様に「なら良いスけど」と微笑んだ。その笑みはどこか寂しそうだった。仕方ない。
少し離れたところで、連絡をしに来た陰陽師と美玖が話している。
「…手前ら、凛凪邸に向かうぞ。そこに、Aがいる」
不機嫌に、美玖は言った。
「現門解錠 急急如律令!!!」
(待っていてくれ。A)
現への道は開かれた。

*********

「A…」
走ってきたため、美玖、勘久郎、憲剛以外の陰陽師は息を切らして立っていた。
勿論、憲剛たちも疲れてはいるが、そんなこと、大切な幼馴染の事を考えたら、こんなこと屁でもない。
「行くぞ」
「‥‥‥わかったス」
「わかりました‥‥‥」
これから、幼馴染を、Aを、今から祓うんだ。
美玖が扉を開け、奥へと進む。憲剛たちもその後を追っていく。
そこには、『バラバラになった人間』が、Aを囲むように広がっていた。
「は、ははっ。冗談だろ・・・」
もう、手遅れだった。
「あぁぁぁ・・・・あぁぁぁぁぁ!!!!!」
「何つー呪力だよ」
現役の十二天将である美玖も怖気ついてしまう程の呪力を、Aはどこに隠し持っていたのか。
(いや、そんなこと考えている暇なんかねぇか)
今は目の前の出来事に集中だ。
「一気に祓うぞ」
もう、Aをはらうことができるのか。もう、美玖は『A』ではなく一人の『ケガレ』として認識してしまっているのか。
(そんなことは無いみたいだな)
彼女の横顔は、悲しげなものであった。

*********

いやぁ。花男いいですねぇ。面白きものよのぉ。ほっほっほっほっほっほ。
すんません。頑張ります。

第十五話→←第十三話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
34人がお気に入り
設定タグ:双星の陰陽師 , 水度坂勘久郎・雲林院憲剛 , 弓乃   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

どこんじょう(処罰対象) - 弓乃さん» こちらこそよろしくお願いします! (2019年3月22日 21時) (レス) id: 45a23aa5e3 (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - どこんじょうさん» 遅れてごめん!明けましておめでとう!ID違うけど私だよ!今年もよろしくお願いします!!! (2019年2月3日 16時) (レス) id: 7a5e1ee815 (このIDを非表示/違反報告)
どこんじょう - 新年明けましておめでとうございます!今年も期待して続きを待っています! (2019年1月1日 22時) (レス) id: 5e33bfab9e (このIDを非表示/違反報告)
どこんじょう - 弓乃さん» いえいえ!ってか、じぶんのほうが頑張らなきゃいけないっていう...展開は重要ですのでじっくり考えてください!私はいつでも暇なのでいつまでも待てます!過去編は長くてもいいんじゃないかな?過去編って重要だし。頑張ってください! (2018年12月29日 17時) (レス) id: 5e33bfab9e (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - どこんじょうさん» どこんじょうちゃん!お久だね。今ちょっと展開を考えてて‥‥‥全然更新できてなかったんだけど、どこんじょうちゃんがそう言ってくれるなら頑張ろうかな。有難う。感心であってるよ。過去編長くてすまんね。才能、かぁ。私なんかは全然だよ、でもありがとうね。 (2018年12月28日 17時) (レス) id: 7a5e1ee815 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:弓乃 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/novel/mamamitu/  
作成日時:2018年3月3日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。