第一話 ページ3
蝉が、ミーンミーンと木に止まって鳴く。
今日も、日差しが強い。
大木の周りに二人の少年と一人の少女が楽しそうに話していた。
「ねえ、勘ちゃん、憲ちゃん。大きくなったら何になりたい?」
少女が訊くと、勘ちゃんと呼ばれた少年と憲ちゃんと呼ばれた少年が、笑顔で顔を見合わせる。
「勿論、十二天将っスよ。ね、憲ちゃん」
「うん!俺も強くなってみんなを守るんだ!あと、勘ちゃん、A。憲剛だよ!」
『はいはい、憲剛』
「絶対わかってないよね!」
棒読みで言うと憲剛に睨まれる。拗ねた憲剛を何とかあやすと、勘久郎が「Aは?」と訊いてくる。
「私も、陰陽師だよ!それで、勘ちゃんと憲ちゃんと一緒にケガレを倒すんだ!」
少し恥ずかしそうにはにかみながら言う。憲剛が
「それじゃあ、もっともっと強くならないとね!」
「うん!絶対強くなるんだから!」
「大丈夫っスよ。この三人なら」
三人で笑い合う。
「よーし、頑張るぞー!」
「おー!」と拳を天高くつき上げた。それに驚いて、蝉が一気に飛び立つ。
蝉よりも驚いた三人は、固まってしまった。
暫らくして、あはははっ!と大声で笑う。
いつまでも、いつまでもこの楽しい時間が続けばいいな。
そう、Aは願った。
勘久郎も、憲剛も、強く願った。
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どこんじょう(処罰対象) - 弓乃さん» こちらこそよろしくお願いします! (2019年3月22日 21時) (レス) id: 45a23aa5e3 (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - どこんじょうさん» 遅れてごめん!明けましておめでとう!ID違うけど私だよ!今年もよろしくお願いします!!! (2019年2月3日 16時) (レス) id: 7a5e1ee815 (このIDを非表示/違反報告)
どこんじょう - 新年明けましておめでとうございます!今年も期待して続きを待っています! (2019年1月1日 22時) (レス) id: 5e33bfab9e (このIDを非表示/違反報告)
どこんじょう - 弓乃さん» いえいえ!ってか、じぶんのほうが頑張らなきゃいけないっていう...展開は重要ですのでじっくり考えてください!私はいつでも暇なのでいつまでも待てます!過去編は長くてもいいんじゃないかな?過去編って重要だし。頑張ってください! (2018年12月29日 17時) (レス) id: 5e33bfab9e (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - どこんじょうさん» どこんじょうちゃん!お久だね。今ちょっと展開を考えてて‥‥‥全然更新できてなかったんだけど、どこんじょうちゃんがそう言ってくれるなら頑張ろうかな。有難う。感心であってるよ。過去編長くてすまんね。才能、かぁ。私なんかは全然だよ、でもありがとうね。 (2018年12月28日 17時) (レス) id: 7a5e1ee815 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弓乃 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/novel/mamamitu/
作成日時:2018年3月3日 20時