じゅうなーな ページ18
.
クロロさんは目の前で私を見下しています。
下からのアングル素晴らしいわこの人、なんだよ美術品かよ。
拘束している腕と脚は未だそのままに、超冷たい視線をグサグサと容赦なくぶっ刺してくるクロロさんはドSなんだと理解した。
｢えーと…なんで私帰してもらえないんでしょう…｣
｢お前、 頼まれ屋をやっているとか｣
｢あぁ依頼ですか？｣
｢いや、違う。提案だ。
蜘蛛に入らないか？｣
無言。
あれですか、ここで入らなかったら私ぽっくり逝っちゃう的な？
まじかよ死亡フラグかよ。
でもそれをへし折っていくのが私のスタイルなので、今回もバッキバキに折っていきますね☆
｢嫌｢嫌とは言わせない｣…遮るなよ！！｣
｢団長、ほんとにこんな奴入れるの？｣
マチちゃんがオールバックイケメンもといクロロさんにそう聞いた。
クロロさんはしばらく考えた後、その綺麗な唇でおっそろしいことを言いかました。
｢勿論だ｣
｢嫌だよ私はザラメせんべいと共に生きるんだぁぁぁぁああああああ！！！デコ丸出し野郎なんかと！！｣
｢ザラメせんべい？そんなものいくらでも用意してやる。だから来い｣
｢そんなプロポーズ的に言われても｣
｢なんだ、嫁に来るか？｣
｢何さらっと言っちゃってんだバカ野郎｣
爆発的発言をやらかしたクロロさん。
いや違うって。そうじゃないんだよ違うんだよ。
はっ…そうだ…私にはやるべき事があったんだ！！
気づくのが遅いとか気にしたら負けだよ。
なんとか拘束を解いてもらって、イルミさんから受け取った物を渡さなくてはならない。
これは一週間以内と言っていたが、今現在3日目である。余裕かな。
｢あの、拘束解いてもらっていっすか？｣
｢なぜだ。理由は｣
｢クロロさんに依頼人からお届け物です｣
しばらく黙った後、無言で拘束を解いてくれた。
やっと開放された両手両足はすっかり痺れていて、今触られるとビリビリする。
そんな手を精一杯動かし、懐から預かったものを取り出した。
それにしてもイルミさんは私に何を届けさせたのだろう…気になる。
｢クロロさん、はいこれ｣
｢ああ。｣
それはどうやら手紙らしく、何が書かれているのかはさっぱりわからない。
…が、
何か嫌な予感がするのはわかる。
きっとなにか悪いことが…
クロロさんが手紙を読み終わり、顔を上げて私を見た。
ほらな、嫌な予感がするんだよ。
｢…話はわかった。お前も苦労するな｣
｢何が！？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 217人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱 - お願いします！書いてください！月に一回更新でもいいので！お願いします！ (2017年9月11日 23時) (
レス) id: b95ec5a843 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - すごい面白いです！もう主人公の馬鹿さとか可愛すぎて机バンバン叩いていましたw作品が消去されるのは悲しいですが、いい作品に出会えさせた作者さんに感謝です。ありがとうございました (2017年8月31日 23時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
ままみむめもも(プロフ) - wakana0503さん» いやん先が読まれてる！フェイタン実は本命なので今回どうしようか迷っています。これからも作品をよろしくお願いします！ (2016年9月24日 10時) (レス) id: 64ae26cac4 (このIDを非表示/違反報告)
wakana0503(プロフ) - まさかの3年が経ってるって言うねこの子は放出系だと思うけどな私と同じオーラを感じる……イルミのメモには何が書いてあったんだ…旅団入るのかな？フェイタンは天使だけど悪魔 (2016年8月31日 20時) (レス) id: 95b6da62c6 (このIDを非表示/違反報告)
ままみむめもも(プロフ) - 383さん» あぁ、そちらでしたか。言われてみれば確かに…冨樫先生病気大丈夫なんでしょうかね。早く元気になって欲しいです (2016年8月19日 21時) (レス) id: 64ae26cac4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ままみむめもも | 作成日時：2016年5月29日 19時
