じゅーう ページ11
.
｢おぉ！見つかったか！｣
｢えぇ見つかりましたとも｣
ただ今、会長の元にて仕事の結果を報告中。
今回頼まれたその派手な鳥は、とある孤島のごく一部に生息する極めて希少価値の高い鳥なんだとか。
そんなレアな鳥が何故あの都会であるヨークシンにいたのだろうか。
はっ…まさかその羽毛は極上の羽毛で、その羽毛を使って布団を作るため…！？
自分で言っといてなんだが、わけがわからん。
｢この鳥が間違って船に乗ってしまってな。
降りた場所がヨークシンだったというわけじゃよ｣
｢この鳥、無金乗船してたのか｣
｢まあ、そういうことじゃな｣
ふぉっふぉっふぉ、といつものように爺さんは笑う｡
いや、無金乗船っていけないことですからね！？
いくら鳥だからってそんなことは許されねぇぞ！？
私だって無金乗船できるものならしたい！！(本音)
ごっほん、
さてさて
仕事もこなした事ですし、そろそろお給料をいただかないといけないな。
ということで、
｢会長、今回の報酬を｣
｢ああそうじゃ、忘れとったわ｣
｢私の給料ぉぉぉぉおお！！｣
｢ほれ、｣
渡された封筒。
まだ中は開けていないが、外からでもわかる分厚さ｡
これは……ｼﾞｭﾙﾘ
うへうへ言っていたところ正気に戻り、さっと開けて中を確認する。
｢これいくら入ってんですか｣
｢どうじゃったかの…確か……50万じゃったか…？｣
｢ごじゅうまん！！！！｣
夢の数字である。
これで私は明日もご飯を食べて生きていけます。
そこで携帯が鳴った。
こんなウハウハしている時にどこのどいつだと思い、画面を見てみれば見知らぬ番号が並んでいた。
…ちょー怖いんですけど。どなたですか。
ビクビクしながら一応電話をとってみる。
｢会長、ちょっと失礼。
……はい、もしもし｣
『早く出なよ。俺なんだけど、』
｢どなたですか｣
『俺のこと覚えてないの？』
｢聞いたこともありません｣
『はぁ…まぁいいや。依頼があるんだけど』
｢いや先に名乗れやコラ｣
全く知らない声で依頼があると言われても困る。
そして何故私が仕事してることを知っているのかな？
疑問だよね。
｢A、ちと代われ｣
｢了解｣
会長に携帯を渡し、私はその横で聞き耳立てて大人しくしています。
会長は終始ニコニコ。
オレオレ詐欺に引っかかるおじいちゃんの図だ。
｢依頼はわしを通してからにせい｣
ブチッ
…えっまじか。
この爺切りやがった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 217人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱 - お願いします！書いてください！月に一回更新でもいいので！お願いします！ (2017年9月11日 23時) (
レス) id: b95ec5a843 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - すごい面白いです！もう主人公の馬鹿さとか可愛すぎて机バンバン叩いていましたw作品が消去されるのは悲しいですが、いい作品に出会えさせた作者さんに感謝です。ありがとうございました (2017年8月31日 23時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
ままみむめもも(プロフ) - wakana0503さん» いやん先が読まれてる！フェイタン実は本命なので今回どうしようか迷っています。これからも作品をよろしくお願いします！ (2016年9月24日 10時) (レス) id: 64ae26cac4 (このIDを非表示/違反報告)
wakana0503(プロフ) - まさかの3年が経ってるって言うねこの子は放出系だと思うけどな私と同じオーラを感じる……イルミのメモには何が書いてあったんだ…旅団入るのかな？フェイタンは天使だけど悪魔 (2016年8月31日 20時) (レス) id: 95b6da62c6 (このIDを非表示/違反報告)
ままみむめもも(プロフ) - 383さん» あぁ、そちらでしたか。言われてみれば確かに…冨樫先生病気大丈夫なんでしょうかね。早く元気になって欲しいです (2016年8月19日 21時) (レス) id: 64ae26cac4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ままみむめもも | 作成日時：2016年5月29日 19時
