55話 ページ13
亰視点
kyo「ｶﾞﾊｯ…」
「何だよ､思ったよりも弱ぇじゃねえかw」
大人数でかかってきたくせに…
「あ？何だその目はよぉ」
「調子乗ってんじゃねえか？」
「またこらしめてやろうか？w」
kyo「…はっ…自分が弱いからって集団で行動してるのに､そっちこそそんなに調子乗って､大丈夫か？」
「ｯ…このｯ！」
kyo「ぐっ…！」
「"金平組"の息子も､ここで終わりか？w」
「おい､これはどうだ？」
「おまっw鉄パイプってw」
「コイツのこと殺す気かぁ？w」
「別に良いんじゃね？w」
「んじゃ､俺からな
…おらっ！！」
kyo「ぁ……」
ﾄﾞｺﾞｯ
「カハッ…！？」
『…危な…』
kyo「…雪奈？」
何で､雪奈がここに…
『たまたま通りかかったんですよ』
「てめぇ！何しやがる！」
『あら､こんなところに大量のゴミがありますね』
「はぁ！？」
『ゴミは､しっかりお片付けしないといけませんね★』
真顔でその声出されるの怖すぎるんやけど…←
「「「イヤアアアアアアアアアア！！！！！」」」←
kyo「…強い」
kyo「痛っ！」
『我慢してください
何でこんなにやられたんですかね…』
kyo「…俺､組長の息子やからな」
『あ〜…噂で聞いたことあります
確か…金平組､でしたっけ』
kyo「親父は誰かを助けたりすることが多いから､恨みを買うことが多々あってな…」
『大変ですね』
kyo「…なぁ､雪奈」
…この事は､誰にも話さずに墓場までもってくつもりやったんけどなぁ
『…何ですか？』
kyo「ちょっとさぁ､俺の話､聞いてくれん？」
雪奈にだけは､話して良いかもって思ってしまう
kyo「…俺さ､実は
自分の顔が嫌いなんよ」
『……』
雪奈は一言も発することはなく､黙々と手当てをしていた
kyo「親父に似たのか､ヤクザみたいな顔してて
……よく､怖がられていたわ」
何で､こんなところだけ似るんかなぁ
kyo「親父はあの顔やけど､優しいから結構な奴らに好かれていた
…俺とは大違いや」
『……』
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作者名：本が大好きなハリネズミ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2022年5月19日 22時
