31話 ページ36
紺視点
あの後は元職員が警察に運ばれていった
cn「はぁ…どっと疲れたよ」
『大丈夫ですか？』
cn「うん…あ､みんな！」
rd「コンちゃん！！」
ru「無事だったんだ！」
cn「なんとかね」
kyo「誘拐されたって聞いたけど､大丈夫だったか？」
cn「うん､誘拐犯はちゃんと捕まったよ」
md「心配ｼﾀ」
cn「ごめん…」
ru「とりあえず､ご飯食べる？」
rd「そうだね､何も準備してないけど」
kyo「買い物すらしてないけど」
md「買ｲ物行ｸｶ」
ru「コンちゃんは休んどく？」
cn「そうしよっかな」
もう歩く気力すらないや…
『それなら私も…､！』ｸﾞｲｯ
cn「っあ…」
やば…つい雪奈ちゃんの腕､引っ張っちゃった
『…どうしましたか？』
cn「…いや…何でもない､よ」
kyo「…おめーら､全員で買い物行くぞー」
rd「！そーすっか」
md「ﾚｯﾂｺﾞｰ」
ru「雪奈さんはコンちゃんといてあげてください」
cn「ちょ､みんな？」
『そうですね､行ってらっしゃい』
ﾊﾞﾀﾝ
…いきなりどうしたんだろ
『………民谷さん､さっきはどうしました？』
cn「えっと…」
『…話してくれませんか？』
cn「…分かんないけど…なんか､寂しくなっちゃって」
『はい』
cn「気づいたら､雪奈ちゃんのこと引きとめっちゃったんだ」
『何故ですか？』
cn「……怖かったんだと思う」
そうだ､怖かったんだ
cn「さっきは殺/されちゃうんじゃないかって思って…覚悟はしたはずなんだけど
…俺､ここで殺/されたら､誰にも見つけて貰えないんじゃないかって
…………ごめん､困らせちゃったよね､忘れて」
『……民谷さん､我慢なんて､しなくて良いんですよ』
cn「えｯ…」
『……』ｷﾞｭ
cn「…う…雪奈…ちゃん…！」
雪奈ちゃんが抱きついたと同時に､俺は泣きじゃくった
正直あの時のことはあまり覚えていない
cn「恥ずかしい…」
『民谷さん､そろそろ顔を出してください』
cn「無理…！」
ああもう
大の大人が女子高生に抱きつかれて泣くなんて…！
『まあ良いですけど…
兄さん達が帰ってくる前に､目元､冷やした方が良いんじゃないですか？』
cn「あ」
触っただけで分かるくらい腫れてる…！？
rd「ただいまー！」
cn「ああああああ！ちょ､まっ…入ってこないでぇ！！！」
rd「え､何事？」←
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作者名：本が大好きなハリネズミ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2022年4月24日 17時
