8話 ページ8
時雨視点
店長さんが急に笑いだす
どうしたんだろう…?
「2人を見てるとね、なんだか…本物のカップルに見えちゃって」
kn「〜〜〜〜っ!?」
カップル?
俺と、金城さんが?
いやいやいやいやいや!!!!
俺なんかが金城さんに釣り合うわけないって!!
『…おーい、金谷くん?大丈夫?』
kn「はっ!だっだだだ大丈夫!!!!」
「うふふ」
『たくさん遊んだね』
kn「そうだね…」
あの後は、ものすごく遊んだ
ショッピングやら水族館やら
…もう、終わっちゃうのか…
そう思うと、少し寂しくなってくる
あいつらは下の名前で呼べ、なんて言ってたけど…
絶体に無理だって…
『…スカートって案外動きやすいね』
kn「え?」
『私、スカートを穿いたのは初めてなんだ
金谷くんと出掛けるから、オシャレしてみたくって
…まあ、そのせいで待ち合わせにはちょっと遅れちゃったけどね』
オシャレをしてくれた?
俺の、ために…?
kn「ま…また!一緒に遊ぼうね!っ……ぁ…千明、さん…」
言えた…やっと、言えた…!!
俺が金城さ…じゃなくて、千明さんの名前を呼ぶと、凄く嬉しそうだった
『!…そうだね、時雨くん
今度は、時雨くんのお気に入りに連れてってよ』
な…名前…呼んでくれた…!
これでまた、千明さんとの距離が縮まったきがする
kn「えへへ…」
『…………』
kn「?千明さっ…!?」
俺がにやけていると、千明さんは突然俺のことを撫でてきた
kn「千明さん!?」
『…やっぱり、かわいい』
kn「!?」
『顔、真っ赤だよ?』
kn「ぁっ…千明さんの、せいだから…っ」
『ごめんごめん』
そういうの、心臓に悪いから止めてほしいんですけど…!!
…でも
…ちょっとだけ、嬉しかった…かも
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作者名:本が大好きなハリネズミ | 作者ホームページ:なし
作成日時:2022年7月22日 21時