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1話 ページ1

時雨視点



俺には気になる人が居る


金城(きんじょう) 千明


それが彼女の名前だ


金城さんは学園の王子様と呼ばれていて、女の子だけどいつも女子に囲まれている


文武両道で性格も良い


金城さんを嫌いな人なんて居ないのではないだろうか


kn「あー…かっこいい…」


俺は、屋上から校庭に居る金城さんを見て言った


Na「今日も金城さんの話ぃ?」


俺たちはいつも一緒に食べている


俺が話すときの話題は、大抵金城さんの話だ


kr「飽きないねぇ…」


kn「飽きるわけないだろ、金城さんだぞ?」


Br「きんときっていつも金城さんが気になるーとか言ってるけどさ、つまりは金城のことが好きなんでしょ?」


そんな堂々と言うなよ…


自覚はしているが、そうも目の前で言われるとさすがに恥ずかしい


sm「告れば?」


kn「はぁ!?お前何いってんの!?」


ただのクラスメートっていう関係なんだから無理だろ…


shk「…そういや、きんときは何で金城さんが好きなの?」


Br「そういえば聞いたことないね」


kn「…俺、階段から落ちたことあるんだよね」


一瞬死んだかと思ったし


情けない叫び声をあげながら落ちてった


でも、金城さんが助けてくれたんだ


…お姫様抱っこで←


おい何笑ってんだよ←


『…金谷くん、怪我はない?』


kn「は…はい
ありがとうございます…
って、俺の名前…」


俺は金城さんと関わったことないし、話したことすらない


なのに何で俺の名前を知っているんだろう


そう思ったら、金城さんはこう言ったんだ


『覚えているに決まっているだろう?私の大切なクラスメートなんだから』


女性にしては短いボーイッシュな髪


キリッとしているけれど、優しい目元


白い肌


そして、その王子様のような対応


全てが輝いて見えた


kn「…その時だよ、好きになったのは」


Na「へぇ…流石学園の王子様と呼ばれるだけあるね」


Br「それは惚れるよね〜」


kr「…んで?その後の進展は?」


kn「…ないけど」


shk「マジ?」


kn「仕方ないだろ?いつも誰かが周りにいるんだよ…」


主に女子が…


sm「とりあえず友達になるところからじゃね?」


kr「ま、頑張れよー」


kn「難易度高過ぎだって…」

2話→



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設定タグ:WT , kn , 中編   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:本が大好きなハリネズミ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年7月22日 21時

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