恋する男 CM ページ10
(チャンミンサイド)
あの日から
あきらかに変わったことがある…
あの日とは
俺が彼女と話した日
話したと言っても俺が誤解して
一方的にくってかかっただけだけど…
カイと彼女が話してるのを見なくなった
だからなのか…
俺に対するカイの態度があきらかに違う
悪いやつを見る目…
敵対心むき出しなのがバレバレ…
俺一応上司なんだけどね(笑)
そしてあの日から
確実に避けらてるんだよね
あの子に…
今までも話したことなかったけど
挨拶はきっちりしてくれていたんだ
でもあの日からは
廊下ですれ違うこともなくなって…
多分だけど…
周りが俺のこと警戒してるよね(笑)
同じフロアで仕事してても
俺とキュヒョンのデスクは端から端…
仕事中はキュヒョンのガードが半端ないし…
あいつらが本気出してきたって事だよな…
俺なんか謝らせてももらってないのに
キュヒョンとの距離は確実に近くなってるよな
今日は業務部の女子が体調不良で休んだみたいで
朝からフロア内は慌ただしい
俺が教育係をしている茉美さんは
他の担当のフォローにまわる
俺は今日は1人か？と思っていたら
まさかまさか
キュヒョンの仕事が片付いたんだろう
彼女が俺のデスクにやってきたんだ…
「お疲れ様です。フォロー必要ならおっしゃって下さい。」
そう言ってコーヒーをデスクの隅に
置いてくれたんだ…
それはキュヒョンがいつも飲んでるカフェオレではなく
ブラックコーヒーで
誰かに聞いたにしろ
俺の好みを把握してくれてるのが嬉しかった。
CM「ありがとう…」
いきなり訪れた幸運に戸惑いながらも
定時に間に合わせるため仕事をふる
カタカタとキーをタッチする音は一緒のはずなのに
いつもの茉美さんの時とは違うリズムが流れる
前にキュヒョンが言ってた意味が今ならわかる
決して早くないんだけど
俺が言った事を理解して
きっちり正確にやってくれる
おかしいなと思ったことは納得出来るまで
何度だって聞いてくるし
こちらの間違いにも気づいて
それとなしに指摘してくれる
気になる子だから…
贔屓目だからかもしれないけど
心地いい時間が流れるんだ…
彼女のおかげでなんとか定時に間に合って
CM「助かった…ありがとうございます。」
いつもなら絶対言わないだろうけど
勝手に口が動いてた…
CM「お礼にご飯おごらせて？
この前のお詫びも兼ねて…」
何故かそんな言葉も俺の口から飛び出したんだ
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作者名：チームギュ | 作成日時：2017年4月30日 9時
