勢いあまって ページ36
(キュヒョンサイド)
昨日の夜
半分は酔った勢い
残りの半分は親友にそそのかされ
送ったラインのせいで
今日は朝から忙しい
散らばっている本やCDゲームのソフトなどを
元あった棚や収納場所に戻し
変な雑誌やDVDはクローゼットの奥の方に隠した
床の掃除はルンバが頑張ってくれてる間に
ベットルームで新しいシーツに交換する
今日Aが俺の部屋に来るから…
昨日ラインで今日の予定を確認
本当は遠出しようかと思っていたけど
飲み過ぎて朝起きれないかもと送ったら
ゆっくりしますか？
とAの返信
今までも経験済みだけど
この返信が来た時
Aにとってはお互いが別々に
ゆっくりするという意味で
休みなのに会えなくなってしまうんだ
部屋に来て！
の一言が言えなくて…
でも昨日は違ったんだ
親友にそそのかされたのもあったけど
進展なしのこの状況に焦ってたのも事実で
明日ご飯作りに来てくれない？
送信する指が震えてたかもしれない
返信が来るまでの数分が長く感じて
どんな返信が来るか内心ドキドキしてるせいか
ビールがすすむ
CM「A？なんて？
来てってちゃんと言った？」
こいつ面白がりやがって…
言って返事待ちなんだよ
今話しかけないでくれ！
空になったジョッキをあげておかわりを頼んだ時
ラインの通知音
一呼吸おいてラインをひらくと
何が食べたいですか？
よしっ！
思わず天を仰ぐ
バカにしたような顔して笑う親友は無視無視
和食がいいな^ ^
了解しました^ ^
そんなやりとりににやけていると
CM「なんかムカつく！」
と言ってなみなみと入ったビールを一気に飲み干し
CM「俺様に感謝しろ！」
なんて憎まれ口な親友だけど
何気に感謝してるって…
だから2人ベロベロになるまで飲んで
今に至る
完璧とはいかないけどなんとか片付けを終えた時
ピンポーン♪
部屋のチャイムが鳴った
インターフォンを確認すると
そこには愛おしい彼女の姿
「おはよ♪すぐ開けるね^ ^」
自分の声が弾んでるのがわかる
急いでドアを開けると
ドアから離れたところでちょこんと立つA
その両手にはいっぱいの荷物
慌ててその手から荷物を受け取って
「迎えに行かなくてごめん…重かったよね」
男の俺が持ってもずっしり重い
そこまで頭が回らなかった
申し訳なさで引き寄せて思わず抱きしめた
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作者名：チームギュ | 作成日時：2017年4月30日 9時
