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まなみside
今日は王様達の貸し切り、宿泊客はいない。
レストランは営業したが、いつもより早めに閉めた。
ハ「やっぱり母国の料理ですかね!?」
江「んなもん、食い飽きてんだろ」
ハ「じゃぁ、和食?」
江「うちはフレンチなんだけどな?」
ハ「王様のご飯!料理人の腕がなりますねぇ!」
『なんかハルちゃんいつもより気合い入ってるね?』
江「確かにな?」
王様って何食べるんだろう。
片付け中、ハルちゃんが何気なく呟いた一言に私と竜二の手が止まった。
確かに、いつものコース料理って訳にもいかないね…ということでさっきから3人で話し合うがまとまらず頭を抱えることになった。
王様なんて存在する人物かすら曖昧だったからか、何も考えてなかった。
料理長失格だ、と項垂れながら冷蔵庫に向かおうとしたら目の前に人が現れた。
『きゃっ!』
ハ「服部さん」
服「大丈夫ですか?」
江「離れろ!」
受け止めてくれた?忍者さんに謝る前に竜二に引き剥がされる。
服「王女様達がお見栄になりました。緊急会議です」
ハ「王女様達?」
事務所に行けば、ホワイトボードの前に皆座っていた。
時「いよいよ7人の王女がお越しになった!俺達が罪人にならない為の1日が今始まったぞ!」
『“国の嫌われ者にならない”?…一体これは?』
さかのぼること30分前ー
ホテルにやって来たのは7人の王女様達“だけ”だった。
話を聞くと、王様達は直前になって政府が用意した別のホテルに泊まる事になったらしく、娘の王女様達だけはどうしてもうちに、という王様の要望に従って7人の王女様が送られてきたそうだ。
しかも王位継承問題で仲が悪いらしく、長女側と次女側で派閥があるとか。
『イレーネ様、ニーナ様、サーラ?様、コン…コンスターチ…』
江「うん、諦めろ?コンスターチは粉だから」
ハ「そっかー、王様会えないんだー」
残念そうにハルちゃんが呟いたのが聞こえ、それから竜二が王女様達の写真を見て呟いた。
江「てか全員だいぶ日本人寄りな顔してんな」
確かに。
皆綺麗だし。
やっぱ竜二も綺麗な人好きなんだろうな。
私なんて、とか勝手に落ち込み。
それに気付いたのか隣にいたお兄ちゃんはポンと私の頭を撫でてくれた。
長女側の3人は真面目で気難しいタイプ。
次女側の3人はイケメンを注文するなど奔放なタイプらしい。
イケメンを注文て…すごくない?
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こっとんきゃんでぃー(プロフ) - 次の更新楽しみに待ってます! (2019年4月10日 2時) (レス) id: 0dc33fb152 (このIDを非表示/違反報告)
mama(プロフ) - ののんさん» お待たせしています泣 優しいお言葉ありがとうございます!なんとか完結させたいです、これからもよろしくお願いします! (2019年1月28日 13時) (レス) id: 7288f5bc70 (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - 更新待っていました!笑 これからも無理ない程度で大丈夫ですので、勝手に1人で楽しませていただきます^^ (2019年1月27日 0時) (レス) id: b56c04e68d (このIDを非表示/違反報告)
mama(プロフ) - あめりかんさん» あめりかんさんもお返事遅くなってすみません!待っててくださいね! (2019年1月18日 16時) (レス) id: 7288f5bc70 (このIDを非表示/違反報告)
mama(プロフ) - レモンティーさん» コメントいただいてたのに放置ごめんなさい!続きもう少しで待っててください!すみません! (2019年1月18日 16時) (レス) id: 7288f5bc70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mama | 作成日時:2018年7月19日 10時