八話 ページ8
私の家に帰った私と赤井さんは、正式的に組織壊滅計画を立てることにした。
どうやらFBIの中でも私は有名なようで、赤井さんが声高らかに私を紹介したため、私の言う計画などは重用されているらしい。
それを聞いたときは「あああ赤井さん!?」と叫んでしまったのだが。
「ホー、まわりのスポンサーを潰していく、という事か」
「はい。スポンサーにもジャンルがあるでしょうから、まずはあまり使わないジャンルから潰していきましょう」
「組織の動向についての資料は公安とFBIでまとめてある。見てくれ」
変装を外した赤井さんはやっぱりかっこいいですごちそうさまです。
机の上にはパソコンがあり、赤井さんが差し出してきた資料を読み取る。ちなみにパソコンの操作は赤井さんから学んだ。
天才でも何でもない私なので、学ぶ速度が致命的に遅かったのだが。
「あれ、このスポンサーの勢力が弱まる速度が可笑しいですね」
「ああ。組織が動いているんだ。何か知らないか?」
「あくまでも分析になっちゃいますが、恐らくあの自律兵器のせいでしょう。多分攻撃ジャンルのスポンサー以外を切り捨てるんじゃないですかね」
自律兵器は強い。彼女は利用価値がある。当たり前だ。
しかしスポンサーだって足を引っ張ることがある。万能で全ての機能を多彩した自律兵器を選ぶなら、他のスポンサーは要らないだろう。
赤井さんも同じように考えていたらしく、二人でパソコンを操作していく。
「潰すにはまだ早いんじゃないですかね。少なくとも組織が何か動向を見せてからじゃないですか?」
「そうだな。その意見を採用しておく。上にも話してみるよ。その自律兵器の事だが、警戒を引き上げなければならない」
「ですね。やられちゃいましたし、私。小さいスポンサーからマークだけはしていきましょう。ハッキングなら私も協力できますから」
学んだ技術の中で私はハッキングが一番得意だったため、それなりにはいける。
安室くんや赤井さんには追い付かないが、それなりにはできる(二回目)と思う←。
赤井さんはふっと微笑むと、ぽんと私の頭を撫でてくる。
何このご褒美。
私の内心はこうなっている→いやあああああっはhっはああああああ(発狂)!!!
「ハッキングは任せたぞ。この事はボウヤにも話しておきたい。先に失礼する」
「はいっ!」
パソコンを仕舞って資料を返し、赤井さんを見送る。
扉が閉まると共に、ひらりと一枚の紙が私の足元に落ちた。
『付き合うのは
組織が壊滅してからで』
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糖(プロフ) - maoさん» コメントありがとうございます。楽しみにしているといって頂けて嬉しいです。頑張って最後まできちんと終わらせる予定ですので、是非ご応援頂ければ幸いです<m(__)m> (2019年6月9日 23時) (レス) id: a9cd84d524 (このIDを非表示/違反報告)
mao - 続き楽しみにしています!更新頑張ってください!! (2019年6月5日 22時) (レス) id: ec98b22c92 (このIDを非表示/違反報告)
ぐらにゅー糖(プロフ) - 雪兎さん» バリバリ元気です(笑) (2018年6月7日 18時) (レス) id: a9cd84d524 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - ぐらにゅー糖さん?元気ですか? (2018年6月4日 22時) (レス) id: b712ea93b0 (このIDを非表示/違反報告)
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