それでもやっぱり君が-afterstory- (ページ8)

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大橋side

スマホに映るのは俺らのYouTubeで、ん？？っと思ってると

「あ、これ！注文する時に実際の服の感じ分からなくて困ってたんだけどこのYouTube見てね」

っと目を向けるとデビューシングルを買いに行く時のドライブ動画やった。これがどないしたんやろと思った次の瞬間

「西畑くんが着てたこのパーカーがめっちゃ可愛くてね！パーカー男子いいよねぇ」
サイズ感とかさ…ってなんか話してるけど、え、えぇ？
大ちゃん見て可愛いって思った？って言ったやんな？パーカー男子？え、俺もYouTubeで着て…ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ俺が着てたのトレーナーやんか！？

「難しい顔してどうしたの？」
『…大ちゃんが着てたからそれにしたん？』

「え？」

あぁAがびっくりした顔してるやん。でもモヤモヤした気持ちは止まらない

『大ちゃんが着てて可愛ったからお揃いにしたかったん？』

あぁ俺かっこ悪っ…きっと呆れられてる

「あの…大橋くん？今着てるのは確かに西畑くんが着てたやつと同じだよ？」
でも、っと言いおもむろに立ち上がり寝室に向かうと両手いっぱいに服を抱えて戻ってきた

「凄く恥ずかしいんだけど…パーカーもトレーナーも3色ずつ全部あるの…」
あ、もちろんメンカラのパーカーは緑だけだよ？なんて照れてはるし
『なんなんもぉー…』

俺はやっぱりまだまだAには敵わないみたいや

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「コラボ商品なんだから何万とお揃いだらけなのにそんな事にしてしたの？笑笑」

出して見せてくれた服たちをクローゼットに戻す後ろ姿をドアに寄りかかり眺めながら思う

『なぁ、今日俺来るんわかってたんやから緑のパーカーでもよかったんちゃうん？』

片付け途中で何枚かベットの上に並べられた中にある緑のパーカーを脇に抱え、Aさんがハンガーにかけたパーカーを戻しているその隙に思いっきり裾を持ち捲りあげ「ｷｬ､え、なに」っとテンパる間に迷いなく脱がし代わりのそれを着せた

されるがままのAはちょっとブスっとしながらも顔を見ると何故だか爆笑された

「もう、なにすr…ぷッ、ハハハハッ！くくっ、あははははダメだ笑笑」

『なん、そんな笑うん』

少し咳き込みながら「はぁ笑笑」っと落ち着かせると
「大橋くんのこと好きだなぁって実感してた」

なんて言いながら抱きしめられたらもう完敗よ

『A一緒にお風「入んない」ですよね』

色って大事やん？
end

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