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誰かが私を読んでいる声がする



とても懐かしい声



とても暖かい声



大好きな声





彼と最後に会ったのはいつだったっけ


どんな顔をしていたっけ



あぁ、私が暴走してしまった時だ



確か、まだ小さな子供が呪霊に襲われるのを見て私は

いてもたってもいられなくなって

制御するのをやめて倒したんだっけ



暴走していろいろなものを壊して、殺そうとしている時





彼は、泣いていたな…


もうやめてって思っていそうな顔で

私を倒したくないって思っていそうな顔で

私を封印したくないって思っていそうな顔で









あぁ、そろそろ起きる時間だ



私は目を開けた


その途端に眩い光が入ってきた



彼が前に見た時より大人びた顔で


でも前と変わらない馬鹿っぽい顔で


私を見つめていた




朝、起きた時の挨拶はなんだったっけ









「おはよう、悟」

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作者名:まる | 作成日時:2021年1月23日 14時

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