降谷先輩。 【降谷零】

その24 ページ26

*°


まだまだ作業が続くとある日。


今日は少しだけ様子が違っていた。


作業をしている教室の入口でクラスメイトの男子と別のクラスの男子が何かを話していた。


まぁ、どうせ私には関係ないだろう。


そう思いながら作業を続けていると先ほどのクラスメイトが、姫宮、呼び出し、とドアの入口を指さす。


えっ？私？？


困惑して梨々実の顔を見るとお前だよと言いたげな表情をしていた。


そうか私か…私なのか…何かやらかしたかな…。


そう思いながら私を呼び出した彼について行くと、その場所は先日先輩と会った場所だった。


そう、先日先輩が告白された時に会った場所なのだ。


それに気付いた時にまさかと思ったが、案の定彼に開口1番に


｢姫宮さんがずっと前から好きでした、付き合って下さい｣


と言われてしまった。


そして私は


｢ごめんなさい、好きな人がいるので｣


と即答。


別に嘘は言ってないし。


そう言うと彼は、そうだよな、としょぼくれたような背中を向けて戻っていった。


さて、私も戻るか…。




しかし、足を自分の教室の方向へ向けようとした時、再びあの展開。



｢先輩のことが好きです。もしよろしければお付き合いして下さい｣


しかも、また聞き覚えのある声。


もうこの展開は懲り懲りです。







☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..



変なミスにあとで気づいて恥ずかしくなる珠々菜です…。

その25→←その23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す