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その7 ページ8





それから時は流れて、その中で私と先輩は幾度となく口喧嘩等を繰り返した。



さすがに男女の差があったため体を使った喧嘩はしないが、私が男だったら確実に殴り合いのケンカをしていた。


今は3年生にとって最後の大会前の5月。


外周から帰ってきたみんなにスポドリを渡していると部長さんから声をかけられた。



「姫宮、お前そんなに降谷のことが嫌いなのか?」


「別に私は嫌いではないですよ?ただ、降谷先輩が私に突っかかってくるので相手をしているだけです」


そう至って真面目に答えておいた。



「事の発端はお前だと聞いたんだがな」


「そう言えばそうだったかも知れないですけど、それ以外は降谷先輩からですよ」



そう言い終わると同時に部長さんの視線の先で、私が先輩の分だけ特別に作って渡した極薄のスポドリを降谷先輩が吹き出しているのが見えた。



「2人とも素直じゃないなぁ…」



そう呟いた部長の言葉はハリネズミ先輩の「姫宮!!!」という怒号でかき消された。



現在梨々実と付き合っている部長さんと長い間二人でいるのは悪いと思い、ついでに降谷先輩から逃げるためその場を離れる。



チラリ、と先輩の方を見やるとタオルを持った有理ちゃんが随分と"可愛らしい顔"をして駆け寄って行くのが見えた。


まさか…ね。


これは恋バナという名の事情聴取確定だな。


そう思いながらその現場を眺めていた。


強くなり始めた日差しがやけにじりじりと照りつけていた。








その頃、



「夏川先輩、Aと何話してたんですか?」


珍しくAが微妙な顔をして夏川先輩と話していたのが気になった梨々実が問う。


念のために言っておくと別に浮気を心配しているわけじゃない。



Aはそういうことをする子じゃないと知っているから。


とどのつまりただ単に気になったのだ、親友として。


「素直になれない2人についてちょっとな…」


「あぁ…なるほど…」


「いや、やっぱりなんでもない。野暮だからな」



そう言って夏川先輩は笑った。

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レン - そしてすずな。幼なじみのnameだ (2018年7月1日 18時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
レン - へ!?須藤?私呼んだ? (2018年7月1日 10時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 完結おめでとうございます!降谷先輩面白かったです!!!!続き楽しみしてますね! (2018年6月20日 22時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 第1幕完結おめでとうございます!読んでいて凄く楽しかったです。第2幕期待しています! 更新頑張って下さい! (2018年6月20日 19時) (レス) id: 19822e9e12 (このIDを非表示/違反報告)
志歩(プロフ) - 超キュンキュンします!!(^○^)更新頑張ってください! (2018年6月3日 7時) (レス) id: 34fe10cc01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠々菜 | 作成日時:2018年5月21日 21時

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