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それにしても22歳の降谷かー。

改めて見ると可愛らしい顔をしているが、安室さんの時の降谷よりは目付きが悪い気がする。

あれ、もしかしてこれはベビーフェイスとか言ったせい?ゴメンゴメン、コンプレックスだったっけ。


「ところでお前はどうしてこんなとこでサボっているんだ」

無視してくれてると思っていたのに痛いところをついてきやがった。

もしかして仕返し?大人気ないわよ?って、今は私より年下か。

「私だってサボりたい時があるの」

「…お前サボったことなんかあったか?」

「え?」

「いや、なんでもない」


確かに私が元の時代で学生だった頃は1度もサボったことなんてなかった。6ヶ月間超真面目にやってたから成績も優秀な方ではあったし。

だけど今は5月。入学してから1ヵ月しか経っていない。それなのになんで降谷はそんなことを言うのだろうか。


……まさか、ね。


「はい、手当終わり!」

「いっ!?」

テキパキと治療を済ませ、ついでに貼ったガーゼの上からバシッと叩く。

ふはははは、痛かろう痛かろう。仕返しをさらに仕返してやったのよ。我ながら大人気ないのはどっちやら。

私のありえない考えを払拭し、してやったりという顔で、痛がる降谷を笑ってやった。

「お前…」

じとりとその整ったかんばせで睨みつけてくる降谷。

そんなに可愛い顔で睨んだって全く怖くありませーん。

「はいはい、さっさと授業戻る」

背中を押して保健室から追い立てると大人しくそれに従うようす。

うん、やっぱりちゃんと授業に戻る真面目なところは降谷って感じね。

「いってらっしゃーい」


そう言って手を振れば降谷も仕方なしといった感じに手を振り返して授業に戻っていった。

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作者名:珠々菜 | 作成日時:2019年1月4日 13時

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