To the past, To the…【名探偵コナン】 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:8,252 hit

【第1幕】目を覚ますと… 1 ページ3

*°

｢三上、おい、三上起きろー｣

あれ、研二の声がする。

そう思って少し重たい瞼を開けると、なんと死んだはずの恋人が私の顔をのぞき込んでいた。
さらにその横にはまたまた死んだはずの松田。

は？何コレどういうこと？

一瞬混乱するが直ぐに落ち着きを取り戻す。

そして考えた結果…これは夢ね！！

普通に考えてそれしか有り得ないし、ベットで寝た記憶ちゃんとあるし。

周りを見渡すとどこかの庭のようなところ。どうやら私は、そこの木陰で木の幹に寄りかかって眠っていたらしい。

まぁ、なんだっていい。夢なら存分に堪能させてもらおうじゃないの。
命日くらい過去の思い出に浸ったって許されるでしょう。

｢なぁに？研二｣

改めて向き直って答えると研二は怪訝そうな顔をした。ん？

｢どうして急に下の名前で呼んだんだ？｣

｢え？｣

あぁ、もしかして警察学校時代の夢？道理でさっきから気になってたけど警察学校の制服を着ているわけね。

もう一度辺りを一望するとそう言えば丁度警察学校の中庭がこんな感じの風景だった気がする。

わかったわよ、それならその体でいってやるわよ。どうせ夢なら付き合ってた頃の方が良かったなぁ。

なんて思いつつ、さっきのことをなんでもないと訂正して立ち上がった。