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その2 ページ2






それからポアロで少しゆっくりして、追加で紅茶とケーキを頼んだ時だった。


「姫宮さん、今日この後時間ありますか?」


まだ仕事中のせいか安室透のままで聞いてきた。


ちらりと園子ちゃんを見やると親指を立てていたので大丈夫ですと答える。


ところで園子ちゃんのその笑顔の意味は何かな?と思ったけれど黙っておこう。何となく察しはつくし。つきたくないけど。



「安室先輩こそ大丈夫なんですか?」


まさかサボりとか言わないでしょうね。


「今日のシフト、早く上がるんですよ。なのでご心配なく」


お前に心配される筋合いはない。


お互いに目が雄弁に語っていた。



「それじゃあ、邪魔な私はお暇しますね!!あとはお二人でごゆっくり〜」


「あっ、ちょっと」


引き留めようとしたがもう既に彼女は自分の分のお茶代を置いて店を出ていた。


というかお邪魔って…。


「どうしてくれるんですか先輩、あらぬ誤解をされていますよ確実に」


先輩の方を見ると他に人がいないため、先程までの笑顔は完全に消え失せていた。


「俺が知ったことじゃない。少し待っていろ、上がってくる」


そう言い残して控え室らしきところに入って行くと交代でそこから女の人が出てきた。


とりあえずその人が可愛くて眼福。


思わず見つめていると先輩が戻ってきて私の隣に並ぶ。


「梓さん、あとはよろしくお願いします」


「はーい!お疲れ様でした!」


へぇ、梓さんと言うのね、覚えておこう。


「さぁ、行きましょうか姫宮さん」


え?行きましょうか?どこへ??



考える暇もなく手を引かれて駐車場へ連れていかれる。


乗れ、と開かれた真っ白なスポーツカーのドア。


助手席へと乗り込み、先輩は私がシートベルトをしたのを確認するとアクセルを踏み込んだ。

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いちごきゃらめる(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです!続き気になります (2021年2月24日 3時) (レス) id: 654b6b5b60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠々菜 | 作成日時:2018年7月13日 0時

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