その6 ページ6
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先輩の話をまとめるとこんな感じだった。
・先輩はいま公安警察官(所属を事細かに話されたが正直よくわからなかった)
・とある犯罪組織に潜入捜査中(その中で景光さんは亡くなった)
・さらにその組織の人間としてポアロに潜入中
…らしい。
我ながら今、驚きすぎて間抜けな顔をしてる自信がある。
犯罪組織、とか潜入捜査、とか私にとってはあまりにも遠すぎて「なんか…すごいですね…」と、乾いた笑いを零すことしか出来なかった。
「本来ならばお前のような一般人には話してはいけないんだがな」
「わかってます、黙っていればいいんでしょう?」
高鳴った心臓を落ち着かせようと珈琲を一口。
聞かなければよかったかも…と、冷静になった頭で考えていた。
「俺の話はこれで終わりだが、次はお前の番だ」
その瞳が逃がさないと言った風に私を見据える。
「あ〜…まぁ、色々ありまして…」
なんとか逃げようと視線を逸らしてみたが、いわゆる顎クイをさせられて再びその青に捕らわれる。
こんなにときめかない顎クイがあってたまるか。
内心毒づきながら
「そんなに大した話じゃないですよ?」
と前置きを入れる。
「関係ない、いいから早く話せ」
「わかりましたよ…」
先輩の手と視線から解放されて、私はポツポツと話し出した。
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いちごきゃらめる(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです!続き気になります (2021年2月24日 3時) (レス) id: 654b6b5b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠々菜 | 作成日時:2018年7月13日 0時