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発覚 ページ10




「陣平の馬鹿!アホ!のろま!もじゃもじゃ!」


目の前にくせっ毛頭が歩いていたため、一切の躊躇いもなく肩をどついてから横に並んで歩く。小学生のような罵倒しか出てこなかったのはご愛嬌ということで。


「いって!なんだよ!!」

「あの時何やってたのよ!」

一体こいつのせいでどれだけストレスが溜まったのやら。ついでに日頃の鬱憤まで込めて再びどついてやった。

「こんの…馬鹿力…」

「あんたのせいでどんな目にあったと思ってんの」

コノヤロウ、という目線を送ってやれば

「ふ…安室に告白された、だろ?」

「は?あんたなんでそれ知って…まさか」

謀ったな。コイツ…ホント信じられないだけど!?

「それで?どうなったんだよ?」

「私がどうすると思う?」

「俺が知ってるAならとりあえず付き合ってみた、だろ」


結局、どうせ相手も私の性格に幻滅して、すぐに別れるだろうとあっさりと告白を受けていたのだ。つまり私と安室さんは一応恋人同士。我が幼馴染みながらよくわかっている。


「はぁ!?A!?それホントか!?」


後ろから突然会話に割って入られる。振り返れば私たちのもう1人の幼馴染が目を見開いていた。


「相手ってあのふ…安室だろ!?」


私にずいっと顔を寄せて驚愕の顔で聞いてくる。


「研二にはとやかく言われたくない。まーた浮気がバレてフラれたんでしょ、誰かさんに聞いた」


ちらりと陣平を見れば、爆弾処理班とは言え研二も警官、それに気付き陣平に抗議を始めた。そんな2人に溜息が零れる。
というか、研二も安室さんと知り合いなのね。
ところで安室さんの前につく“ふ”って何。あの人実は“ふ安室”さんなの?聞こうとしたが言い合いをしている2人に割って入るのも面倒くさくなった。

喫茶店、店員さん達→←告白は突然で



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作者名:珠々菜 | 作成日時:2018年9月3日 22時

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