告白は突然で ページ9
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「いやぁ、昨日会った時は本当に驚きました」
「あははー、そうですねー」
何が驚きましたよ、何でワンナイトラブしちゃった相手にそんなに軽く接せるのかまったく分からない。理解しようとも思わないけど。考えている間も安室さんはにこにこと続ける。
「あれからあなたのことを個人的に探ったんですが、道理でまったく情報が出てこないわけだ、偽名だったんですね」
なんで私のこと探ってんのよ。プライバシーの侵害で訴えるわよ?というか依頼でもないのに調べるなんてあんたの方がよっぽどストーカーじみてるじゃない!なんて思いながら乾いた笑いを零す。
「まさか警察の方だとは思いませんでしたけど」
別にいいじゃない!こんな警察官が居ても!別に犯罪は犯してないんだから!!大体なんなんだこの人さっきから1人で喋り続けて!陣平の友人だといってたが類は友を呼ぶと言うやつか?
「どうしてあなたを探ってたと思います?」
「知るわけないでしょ!!大体、さっきからあなた…あっ…」
思わず強く言い返してしまった。しまったと思いその蒼い瞳を見るととふわりと優しく微笑まれた。
「やっと僕のこと見てくれましたね」
「え」
そう言われてみればそうだ。気まずさのせいで事情聴取の間からまったく安室さんの顔を見ていなかった。そこはちょっと悪かったなと反省。でもどうして…。
「実は僕、あなたに一目惚れしたんですよ。あれからあなたのことが忘れられなかったんです」
「は!?」
我ながらその時は間抜けな顔をしていたと思う。しばらく呆然として、手に持っていた煙草の灰が落ちてやっと我に返った。
その頃
「おい、いつまでこうしていればいいんだ。なんで俺がアイツと降谷のために…」
「お願い!もう少し待ってあげて!」
影から彼らの様子を覗き見ていた人物が2人。
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作者名:珠々菜 | 作成日時:2018年9月3日 22時