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なんとか事情聴取を終わらせて安室さんと、コナンくんが終わるのを2人で待っていた。というか安室さんに引き止められていた。どうしてよ…私としては早くあなたとお別れしたいのだけど…。

しかもお互い無言である。なんなのよ、このさっきからの気まずい空気。大体この人はどういうつもりなのかまったく分からない。もう…陣平のバカ、早く終わらせなさいよね。

「……煙草吸っても?」
「えぇ、構いませんよ」

未だどこか気まずい空気に耐えきれず、ちらりと安室さんを見て許可を求める。半分はこの空気に限界で、別の場所で吸ってくれと言われるのを期待したけど、残念ながらその期待は泡となって消えた。

しかし了承は得たため、遠慮なく煙草を取り出しライターを押し込めば、ぼっ、と音を立てて火が上がる。それを煙草に付けて数秒、白い一筋の煙が天井の換気扇へ吸い込まれていくのを見届けて肺いっぱいにそれを吸い込む。明らかに体に悪影響しかない空気が体内を流れる感覚がした。

「ところで、三浦さん」
「なんでしょう?」

やっぱり外に行って下さいとかだったら遠慮なく行くのだけれど。そう思いながら次の言葉を待ち、煙を吸って吐く。

「僕達前に会ったことありますよね?」
「っ!げほっげほっ」

思わず勢いよく吸い込んだ煙が気管とは別の管に入って噎せ返る。数度咳き込んでいると安室さんが背中を摩ってくれた。さり気ない気遣いはとても優しいが今はありがた迷惑よ…。

「その反応、覚えていますよね?」
「えぇ…まぁ…」

邂逅と事件と→←再びの再会は



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作者名:珠々菜 | 作成日時:2018年9月3日 22時

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